妊活で注意したい身体を冷やす食べ物・温める食べ物

夏だって身体は冷える!?

夏は暑い・・・。
とにかく暑い。
外に少しでも出たなら、汗はかくしのどもカラカラになりますよね。
室内に入って、思いっきり冷たい飲み物を飲む。
この時の爽快感は病み付きになりますよね!!

この快感は捨てがたいものですが、「身体を温める」という点では避けた方が良い行為でもあります。
また、冷たい飲み物を一気に飲むと、血管が収縮してしまい、胃や腸などの消化器の働きが鈍くなります。
これが、食欲不振の原因にもなるのです。
「夏はどうしても食欲が落ちる」という方も多いと思います。
それは、暑さで基礎代謝が落ちてしまっていることが原因の1つです。

のどを潤す、水分補給のためであれば、冷たい飲み物でなくても温かい飲み物で十分なのです。
あなたの“身体”は、それで満足してくれるのです。

人の身体の“基礎代謝”のしくみ

冬は寒さに耐えるために、エネルギーが身体の中で一生懸命「燃えよう!」とするので、基礎代謝は上がります。
夏はその逆です。
気温が高いために、身体が「温まろう」とすることを必要以上に行わないため、基礎代謝が下がり、消費エネルギーが減ってしまいます。

人間の身体は本当に良くできています。
消費エネルギーが減れば、身体もエネルギーを供給することを求めなくなります。
そのため、お腹がすきにくい、食欲不振になるのです。

こうして食欲がなくなることで、ついつい口当たりの良い食べ物や飲み物を手にしてしまいがちですよね。
あなたも経験があるのではないでしょうか?
ゼリーや炭酸飲料なんか、夏場にはもってこいですよね!!

でも、冷たい食べ物や飲み物を摂り過ぎると、胃腸の働きが鈍ってしまい、ますます食欲がなくなってしまいます。
まさに悪循環です・・・。

胃の働きが鈍れば、必要な栄養も吸収・消化されにくくなります。
ということは、身体に十分な栄養が行き渡らないということです。

はい!
こうなってしまうと、夏バテまっしぐらです!
妊活で最も大切にしなければならない、子宮や卵巣にも大きな悪影響を及ぼします。

とは言っても、真夏の暑い時期に
「冷たい水よりも熱いお湯を飲む!」
「冷奴よりも湯豆腐を食べる!」
「冷たいざる蕎麦・ざるうどんよりも、熱々のかけ蕎麦・かけうどんを食べる!」
これらを汗だくになって行う・・・。

これらはやり過ぎです。

「冷えすぎ・冷やしすぎ」はもちろんNGですが、ほどほどに冷たいものは口にしないと「熱中症」も心配です。
例えば、「冷奴」であれば、冷蔵庫から出してすぐのものを食べるのではなく、冷蔵庫から出して、しばらく置いたものを食べるようにしたらOKです!!

身体を冷やす食材・温める食材

身体を冷やす食べ物

さて、あなたは「身体を冷やす食べ物」と聞いて、何を思い浮かべますか?

アイス・シャーベット・冷やしそうめん・冷やし中華・冷奴・冷製スープ・・・

これらのような「冷たい食べ物」は思い付くと思います。

確かにこれらのように「冷たくした食べ物」を食べると、身体は冷えます。
そのため先ほども書いたように、冷やし過ぎず、冷蔵庫から出したら少し置いて冷たさが少し落ち着いてから食べた方が良いです。

でも、アイスやシャーベットなんて、冷蔵庫から出して置いておいたら溶けちゃうじゃない・・・。

ですよね。
当たり前ですよね。
ではどうしたら良いのか・・・。
アイスやシャーベット、カキ氷などは、食べなくても我慢ができるのであれば、食べないに越したことはありません!
「冷えるから」という理由だけではなく、ご存知の通り、これらには多くの砂糖が含まれています。
実はこの「砂糖」も「冷えの元」なのです。
ということは・・・
アイス・シャーベット・カキ氷などは、『冷たい+砂糖』で、ダブルの冷え効果があるのです!!

妊活をしているあなたには、天敵と言っても良い食べ物なのです。

っていうか!
砂糖が身体を冷やす食べ物って本当なの!!?

そうなんです。
実は、食べ物の「温度」に関係なく、食材自体に「身体を冷やす食材」「身体を温める食材」が存在しています。

クイズ:「身体を温める食材」はどーれだ!

さて、ココでクイズです!
次のうち、「身体を温める食材」はどれだと思いますか?

《野菜・豆類》
○きゅうり ○れんこん ○とまと ○かぼちゃ ○レタス ○大根 ○ごぼう ○ピーマン ○にんじん ○玉ねぎ ○ねぎ ○しょうが ○小松菜 ○ほうれん草 ○じゃがいも ○やまいも ○大豆 ○あずき ○黒大豆 ○そら豆

《果物編》
○バナナ ○パイナップル ○みかん ○りんご ○柿 ○桃

《穀物編》
○うどん ○そば ○パン ○白米 ○玄米

《動物系の食材編》
○牛乳 ○山羊乳 ○鶏卵 ○鶏肉 ○豚肉 ○牛肉
○青身魚(アジ・サバ・イワシ等) ○白身魚(カレイ・タラ・ハモ・サケ等) ○甲殻類(カニ・エビ等) ○イカ・タコ ○貝類

《その他》
○トウガラシ ○わさび ○カレー粉 ○醤油 ○塩 ○味噌 ○白砂糖
○黒砂糖 ○はちみつ ○オリーブオイル ○ココナッツオイル ○ごま油
○梅干し ○漬物 ○豆腐 ○チーズ

食材のごくごく一部ですが・・・。
分かりますかー?

それでは正解を見ていきましょう!!
正解は“●”で示してあります。

《野菜・豆類》
○きゅうり ●れんこん ○とまと ●かぼちゃ ○レタス ●大根 ●ごぼう ○ピーマン ●にんじん ●玉ねぎ ○ねぎ ○しょうが ○小松菜 ○ほうれん草 ○じゃがいも ●やまいも ○大豆 ●あずき ●黒大豆 ○そら豆

《果物編》
○バナナ ○パイナップル ○みかん ○りんご ○柿 ○桃

《穀物編》
○うどん ●そば ○パン ○白米 ●玄米

《動物系の食材編》
●牛乳 ●山羊乳 ●鶏卵 ●鶏肉 ●豚肉 ●牛肉
●青身魚(アジ・サバ・イワシ等) ●白身魚(カレイ・タラ・ハモ・サケ等) ●甲殻類(カニ・エビ等) ●イカ・タコ ●貝類

《その他》
○トウガラシ ○わさび ○カレー粉 ●醤油 ●塩 ●味噌 ○白砂糖
○黒砂糖 ○はちみつ ○オリーブオイル ○ココナッツオイル ○ごま油
●梅干し ●漬物 ○豆腐 ○チーズ

いかがでしたか?
いくつ正解しましたか?

一見温まりそうな食材が「身体を冷やす」のはなぜ?

カレー粉とかトウガラシって、食べたら身体が温まるけど・・・。
どうして「身体を温める食材」に入らないの?

あなたも不思議に思ったのではありませんか?

正直私は、先ほどのクイズはほとんどハズレました・・・。
そして、同じように不思議に感じていました。

でも、これにもしっかり理由があったのです。

食材のもつ「陰陽論」

「陰陽論」は、東洋医学の考え方です。
この世の全てのものが「陰と陽」に分けられている、という考え方です。

「食材」も例外ではありません。
この「陰陽論」によると・・・

『陰性の食材』の性質

緩める・冷やす・拡がる

『陽性の食材』の性質

締める・温める・凝縮する

こう分けられるそうです。

また、以下のような特徴、共通点があります。

『陰性の食材』の特徴、共通点

・暑い気候、土地でとれる。
・育ちが早い。
・地上から上にまっすぐ伸びる。
・水分が多く、やわらかい。
・早く煮え、すぐにやわらかくなる。
・カリウムが多い。

『陽性の食材』の特徴、共通点

・寒冷な気候、土地でとれる。
・地下に垂直に伸びる。
・水分が少なく、固い。
・煮るのに時間がかかり、あまりやわらかくならない。
・ナトリウムが多い。

「暑い気候、土地」では身体を冷やすものがとれ、「寒冷な気候、土地」では、身体を温める食べ物がとれる・・・

そこに暮らす人々の身体に必要なものがそこで育ち、収穫できるということなのです。
こう考えると、かなり納得できますよね。

先ほどのクイズで、意外だった「カレー粉」や「トウガラシ」もそうですよね。
暑い地域で収穫され、暑い地域に住む人々が常に口にしています。

自然界って本当にすごいですよね。

食材の性質を知って、バランス良く摂取しよう!

食材それぞれに含まれる栄養素は違います。
たんぱく質・脂肪・炭水化物・ミネラル・ビタミン・・・
これらをまんべんなく、バランス良く摂取するためには、身体を「温める」「冷やす」という基準だけで、“食べてはいけない食材・食べるべき食材”を決めつけてはいけません。

「身体を冷やす食材は食べてはいけない」とか、「身体を温める食材だけを食べれば良い」というわけではないのです。

『陰性の食材』も『陽性の食材』も、その食材によってその度合いは違います。
また、『陰性』とも『陽性』とも言えない食材も存在します。

これらを上手に組み合わせてとるようにすることで、中和されて±0になります。

また『陰性の食材』でも、加熱することで中和されます。
「煮る」「炒める」「揚げる」「焼く」など、調理を工夫することで「冷え」から身体を守ることができるのです!!

例えば・・・
「とまと」は冷やしてそのまま食べると身体を冷やしてしまいますが、煮たり炒めたりして食べればOK!
さらに『陽性』の塩などで味付けをしたらなお良し!!

天日干ししたものも、加熱したものと同様に『陰性』が中和されます。
パイナップルやマンゴー、柿などの身体を冷やす果物でも、ドライフルーツや干し柿などなら、身体を冷やす心配はありませんよ。

ちなみに、同じ食材でも産地によって、微妙に陰陽の度合いが異なることがあります。
また、やわらかいキャベツが『陰性』で、ギュッと身がしまったキャベツは『陽性』というように、同じ食材でも、形状が異なると性質も異なることがあります。

食材を陰陽で分類してみよう

ではここで、先ほどのクイズに出た食材を、『陰性』『陽性』で分けてみようと思います。

穀物、野菜、果物 海藻、香辛料、肉・卵類 魚類、豆麦加工品、飲み物等

クイズに出した食材にプラスして、身近な食材も書き加えました。
「陰性」「極陰性」に当てはまる食材は、身体を冷やしやすい食材
「陽性」「極陽性」
に当てはまる食材は、身体を温めてくれる食材
「中庸」というのが、「陰性」「陽性」のどちらにも当てはまらないものです。

ぜひ参考にして、身体に良い食事を心がけてくださいね。

身体を冷やす食べ物・温める食べ物ーまとめー

いかがでしたか?
「身体を冷やす食べ物」「身体を温める食べ物」について、お分かりいただけましたか?

食材には「旬」がありますね。
それもしっかりと理にかなったものです。

例えば「キャベツ」
春先から夏が旬の『春キャベツ』は、水分が多くて柔らかく、ふわふわしています。
秋から冬が旬の『冬キャベツ』は、ギュッと実が引き締まっていて、固めです。
ここでもしっかりと自然の摂理が働いているのです。

『旬のものは身体に良い』と言われていますが、それは旬のものには、その季節に人間が健康に過ごすために必要な栄養が備わっているからなのです。

夏には『陰性』の食材が多いのも、この理由からなのです。
また、夏野菜や夏の果物の代表でもある「スイカ」などに、夏バテ防止に効果的なカリウムが多く含まれているのも、自然の理にかなっています。

妊娠力を高めるためには、夏でも身体が冷えないように、『陰性』『陽性』の食材をそれぞれうまく組み合わせて摂取するように心がけてください。

でも基本的には、その季節に美味しい食べ物は、その季節に人の身体が「食べたい!」と言っているはずです。
あなたの身体の声や自然の声に耳を傾け、素直に受け入れて口にすることも大切だと思います!
適度に、楽しく、美味しく!
これが一番ですよね☆

今回、身体を冷やす食べ物と温める食べ物に関してお伝えしました。

では実際に、『妊娠・妊活』にとても大切な食べ物は何か・・・。
それについて詳しくまとめたページもあります!

妊活を頑張っているあなた!
絶賛妊娠中のあなた!!
そんなあなたに見てもらいたいです★
ぜひ参考にしてみてください。

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