妊娠中のトラブルー静脈瘤ー

あなたはこれまでに「静脈瘤」というトラブルを意識したことがありましたか?
正直、私は妊娠するまではこれっぽっちも意識したことがありませんでした。

しかし、妊娠中には珍しくないトラブルで、目に見えるトラブルでもあります。
そのため、不安に感じたり心配になる妊婦さんも多いのです。

ということで、今回は「静脈瘤」です。

自己判断せず、あくまでこの記事を参考程度に読むようにしてください!!

ここで症状が当てはまったり、心配事が一致したりしたら、かかりつけの医師にしっかりと報告し、診察してもらってくださいね!

静脈瘤とは

そもそも「静脈」とは何でしょう。

汚れた血液を、身体の末端から心臓へ送ること

これが静脈の役割です。

これは、重力に逆らった動きです。
そのため、静脈には“逆流”を防ぐための『弁』が付いています。

この『弁』が無かったり壊れていたりすると、重力がかかりやすい部分に血液が溜まってしまいます。
そして、そこに「瘤(こぶ)」ができます。

これが静脈瘤です。

たいていは足にできます。
直腸や外陰部にできることもあります。

妊娠中に、静脈瘤を手術でとることはオススメできません。
産後数ヶ月してからであればかまいません。

たいていの静脈瘤は出産後、妊娠前の体重に戻る頃までには、消えるか自然に目立たなくなってきます。

静脈瘤の原因

先ほども書きましたが、静脈の弁が無かったり壊れたりしていることが原因の1つです。

また、静脈は壁が薄く、拡張しやすいです。
それも原因として挙げられます。

静脈瘤は、太りすぎの人によく見られます。
また、女性は男性の4倍も、静脈瘤になりやすいと言われています。

女性の場合、妊娠中に初めて静脈瘤ができることが多いようです。

大きくなったお腹によって、骨盤の静脈が圧迫される。
妊娠中に血液の量が増える。
妊娠ホルモンによって、静脈の筋肉が緩む。

等々・・・
いくつかの理由が考えられています。

静脈瘤の症状

症状は一目瞭然です。
しかし、重症度は人によって違います。

・ふくらはぎが痛む。
・足が重い感じがする。
・むくむ。

このような症状が出ることもあるし、逆に全く無いこともあります。

・青い静脈瘤が薄っすら見える。

これくらいの程度で済む人もいれば

・足首から太ももや外陰部まで、曲がりくねった血管がボコボコと盛り上がる。

このような症状が診られる人もいます。

酷い場合には

・盛り上がった血管上の皮膚が薄くなって乾燥し、かゆみが起こる。

このような症状になる人もいます。

まれに、静脈瘤に伴って「静脈血栓症」を起こすこともあります。
「静脈血栓症」とは、血液の凝固による静脈の炎症です。

静脈瘤の症状があれば、必ず医師の診察を受けてください。

静脈瘤の予防法

静脈瘤は、足の血管に余計な圧力をかけないように注意をすれば、妊娠中の静脈瘤は予防できます。
さらに、静脈瘤になったとしても、症状を最小限にとどめることができます。

そのためにも、以下のことに気をつけてください。

体重管理をしっかりする。

体重の急激な増加や増えすぎは、静脈瘤のリスクを上げてしまいます。

長時間に立ったまま、座ったままでいるのは避ける。

座る時には、できるだけ足を腰の位置より高くしてください。

立ったまま、座ったままになる場合には、定期的に足首の屈伸運動をしましょう。

寝る時も座る時と同じです。
足の下に枕を置いたりして、足を高くして左側を下にして寝るようにしましょう。

物を持ち上げる時は注意する。

重いものを持ち上げるのはやめてください。
血管が圧迫され、静脈瘤のリスクが上がります。

排便時は注意する。

排便時にいきむのをやめましょう。
便秘にならないように、日頃の食事も心がけましょう。

適度な運動をする。

適度な運動は、結構を良くしてくれます。

しかし、痛みがある場合には、足に負担がかかるジョギングやサイクリング、ウェイトトレーニングなどはやめてください。

身体に締め付けがある服装は避ける。

身体にぴっちりフィットしたボトム、ゴムが入った靴下やストッキング、きついベルトや靴を身につけるのはやめましょう。

もちろん、ハイヒールもNGです。

ビタミンCをとる。

ビタミンCには、血管を丈夫にして、しなやかに保つ働きがあります。
サプリメントではなく、食事からとるようにしてください。

まとめ

いかがでしたか?

あなたの症状はどの段階ですか?

どのような症状であっても、医師に診察してもらってください。

適切な処置と対策をしていれば、出産後には徐々に消えます。
医師からアドバイスをもらってくださいね。

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