マタニティライフ総まとめー妊娠4ヶ月(12~15週)ー

今回の大きなテーマは『マタニティライフ』です。
気になる妊娠中のママ、赤ちゃんの様子、気をつけたいことなどを、妊娠の経過ごとにまとめます。

ここでは「妊娠4ヶ月」についてまとめます!

妊娠初期『4ヶ月』

この頃になると、超音波での検査で元気な赤ちゃんの様子を見ることができます。
心拍も聞くことができるでしょう。

赤ちゃんとあなたが、まさに一心同体であることを強く意識できると思います。

そして、つわりも徐々に軽くなり、安定した毎日を送ることができるようになってきます。
中には、まだまだつわりの症状が続いている人もいるかもしれません。
でもそれももう長くは続かないはずです!
あともう少し!
頑張りましょう!妊娠4ヶ月

ママの様子

つわりが落ち着き、食欲が回復してくる。
基礎体温が、高温期から元の体温に戻る。
お腹のふくらみが、外から見ても分かるようになる。
血液の量が増え、ヘモグロビンの濃度が薄くなってくる。
ホルモンの影響で、メラニン色素が沈着しやすくなる。

この頃の子宮の大きさは、新生児の頭くらいあります。
だいぶ大きくなってきましたね!

そろそろつわりがおさまってくる頃です。
「胎盤」が完成する頃には、ホルモンの状態も安定してきます。

基礎体温は徐々に下がり、熱っぽさやだるさも解消されるので、生活面で余裕が出てきます。
できる範囲の家事をゆっくりこなしたり、適度な運動をするのも良いでしょう。

つわりで抑えられていた食欲が、一気に戻ってきます。
そのため、体重も一気に増加してしまうことがあります。
妊娠中の急な体重増加は、様々なトラブルを招くので、体重管理には気を配ってください。
あくまで個人差はありますが、体重増加の目安は1~1.5㎏です。
栄養バランスを考え、急激に体重を増やさないように心がけましょう!

お腹もどんどん大きくなっていきます。
今まではけていたスカートやズボンも、はけなくなってくっるものが増えたのではないでしょうか?
ゆとりのある楽なものを着用し、締め付ける服は避けましょう。

また、妊婦さんに「冷え」は大敵です!!
身体が冷えてしまうと、子宮の収縮が起こり、流産や早産の危険が高まります。
冬だけに限らず、冷房が効いた部屋で過ごす場合にも、冷え対策を忘れてはいけません。

腹巻や靴下、ひざ掛けなどを用意しておき、特に下半身が冷えないように心がけましょう!
しかし、冷え対策といって直接お腹にカイロを当てるのはやめてください!
ママの低温やけどの心配もありますし、赤ちゃんにも悪影響があります。

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赤ちゃんの様子

ママもパパも、この頃の赤ちゃんをエコー写真で見ていると思います。
頭も手足も、はっきりとは見えない時もあるかもしれませんが、なんとなく人らしい姿を見ることができているのではないでしょうか?

この頃の赤ちゃんは、以下のような状態です。

内臓の器官がほぼ出来上がって、機能が発達してくる。
皮膚が分厚くなり、不透明になる。
「呼吸様運動」が始まる。
羊水を飲み、排泄するようになる。
骨がかたくなって筋肉も発達し、手足を良く動かすようになる。
胎盤が完成に近づき、機能し始める。
内臓の形が出来上がってくる。

4ヶ月の終わり頃には、赤ちゃんの身長は18cmくらいになっています。
体重は120gくらいで、バナナ1本分に相当します。

この頃になると、器官の形成は終わってきます。
そして、それぞれの機能や骨、筋肉が発達してきます。

これまで透けて見えていた皮膚も、徐々に不透明になり、分厚くなっていきます。

羊水の量も増えます。
羊水は、37度前後の温度に保たれています。

この頃の赤ちゃんは、誕生に備えていろいろな準備を始めます。
羊水を肺に入れたり出したりする、『呼吸様運動』を始めます。
4ヶ月の終わり頃になると、腎臓の機能も発達し、飲んだ羊水をおしっことして出すようにもなります!

妊娠4ヶ月頃の検診

この頃の検診は、特に問題がなければ4週に1回です。

主な検診の内容は以下の通りですが、あなたの要望、医師の診察方法によって多少の違いがあると思います。

検診内容

・体重と血圧
・尿検査(尿中の糖とたんぱく)
・赤ちゃんの心拍
・子宮の大きさ
※外部から触診し、妊娠週数に応じた大きさかどうかを調べます。
・子宮底長(恥骨上端~子宮上端までの距離)
・手足のむくみ、下肢の静脈瘤
・質問事項、相談

3ヶ月の時にもお伝えしましたが、聞きたいことや心配なことなど、医師に相談したいことなどは、メモしておくとスムーズに進みますよ。

妊娠4ヶ月頃のQ&A

もう数週間も便秘に悩まされている。よくあること?

辛いですね。
でも、妊娠中は良くあることです。

これにはちゃんと理由があります。
1つ目は、妊娠によってホルモンの分泌が増えたせいで、腸の筋肉が緩み、排泄作用が弱まるためです。
2つ目は、大きくなってきた子宮に圧迫され、腸の正常な働きが妨げられるためです。

便秘を防ぐためには、以下のような方法があります。
この方法は、便秘によって起こりがちの痔も予防できますよ!

○食物繊維をとる。
○水分を十分にとる。
○トイレは我慢しない。
○サプリメントや薬に注意する。
※カルシウムや鉄分のサプリメント、カルシウムやアルミニウムが入った胃薬や市販薬等で便秘になることも!
医師に相談すると良いですよ!
○運動を始める。
※毎日30分ほど、早歩きでの散歩がオススメ!
10分でも効果があるかも!

便秘というより下痢気味。これは普通?

ホルモンに対する反応は、人によって様々です。
先ほど書いたように、便秘気味になる人ばかりではありません。

きっとあなたは、元々便の回数が多いのでしょう。
ホルモンの働きによって、腸の働きがより活発になったのかもしれません。

ホルモンの働きだけでなく、食事や運動の習慣を変えたことも、原因のひとつかもしれません。

便が少し固くなるまで、バナナなどの腸を膨らませる食べ物を摂取すると良いでしょう。

また、軟便で失った水分を補うために、水分補給は十分に行ってください。

・便の回数が多い
・水のような便が出る
・血液や粘液が混じっている
このような場合には、医師の診察を受けてください!
心配な場合には、医師に相談してみると良いでしょう。

妊娠線ができそうで心配。防ぐ方法はある?

「妊娠線」は、女性にとって「セルライト」と同じくらいに大きな問題ですよね。
しかし、妊娠した9割ほどの女性が、胸やお尻、お腹に妊娠線ができてしまいます。

私もその一人です・・・。

妊娠8ヶ月の終わり頃までは、なんともなかったのです。
4ヶ月頃から、お腹や胸に保湿クリームを塗って予防していました。
なーんだ!
案外妊娠線ってできないもんじゃん!
と思って、8ヶ月に入る頃には、クリームをかなり薄めて塗っていました。
しかし、9ヶ月に入る頃にピリピリとかゆみが・・・。
乾燥する季節だったことも影響していたのかもしれませんが、下腹部あたりに縦のラインで妊娠線ができてしまいました・・・。
その後に、かゆみを伴いながら、おへその周りにもできてしまいました。
おへその辺りにできた妊娠線は、横に伸びてできてしまいました。
今では薄くはなっているものの、あとはまだあります。
油断せずにしっかりとクリームを塗って予防を続けるべきでした・・・。

体重が急激に増えたりすると、皮膚がそれに順応できず、妊娠線ができてしまいます。
緩やかに体重が増加すると、妊娠線ができにくそうです。

クリームの保湿に絶対はありません。
でも、効果があたっという先輩ママも多いのは事実ですし、少なくとも保湿され、かゆみが軽減できることは間違いありません。
早いうちから、しっかりと対策をしておきましょう!

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多胎妊娠だが、やはり赤ちゃんや自分のリスクは大きい?

現在、多胎妊娠の割合はとても高くなっています。
昔は、一度に2人以上の赤ちゃんが産まれる割合は、100組に1組でした。
今では、40組くらいに1組です。

多胎妊娠が増えた原因はいくつかあります。

・出産年齢の高齢化
・排卵誘発剤を使用することが増えた
・体外受精

35歳を過ぎると、排卵が不規則になりがちで、1度に2つ以上の卵子を排卵する可能性が高くなるのです。
排卵誘発剤も同じです。

体外受精では、試験管で受精させた卵子を子宮に戻す時に、複数の卵子を使用します。
それによって多胎妊娠になる確率が上がるのです。

昔よりも多胎妊娠が増えたのと同時に、多胎児を安全に出産できる可能性も高くなっています。
これは、あらかじめ多胎妊娠を診断することができるようになったおかげです。

多胎妊娠に気が付かず、慌ててベビー用品を追加するということが減ったし、妊娠中や出産時の合併症も減りました。

診察で早めに多胎妊娠と分かれば、医師もママも、多胎妊娠に伴う合併症のリスクを減らし、安全に出産できるように予防措置をとることができます!

予防措置

○普通の妊婦以上に、医学的管理を受けること。
※双子を妊娠している場合には、通常の妊婦検診よりも、受診回数は多くなります。
○普通の妊婦以上に栄養をとる。
○普通の妊婦以上に休息をとる。
○普通の妊婦以上に妊娠の症状が強くあらわれることを知っておく。
○普通の妊婦以上に「注意」する。
※医師に「注意すべきこと」をしっかりと聞いておくと良いでしょう。

▲リンク 多胎妊娠

「黄体嚢胞」があると診断されたが、大丈夫?

「黄体」は、妊娠すると徐々に小さくなり、10週後くらいにはその働きが止まります。

でも、10人に1人の割合で、時期が来ても黄体が退行せずに、成長し続けてしまうことがあります。
普通、黄体嚢胞があっても何も問題はありません。
念のため、超音波検査で大きさや症状を定期的にチェックすることになると思います。

嚢胞が大きくなりすぎていたり、ねじれたり破裂したりする恐れがある場合には、手術で取り除くことになります。

おしっこがうまく出せない!

「子宮後屈」が原因だと考えられます。
子宮が正しい位置に戻らず、尿道を圧迫してしまっているのでしょう。

胎児がこのまま大きくなり、圧迫が強まってしまうと、尿が出なくなってしまう恐れがあります。

子宮を正しい位置に戻すことで、解決できることもあります。
あるいは、導尿が必要な場合もあります。

どのような処置が良いのか、医師と相談すると良いでしょう。

上の子が「溶連菌感染症」にかかってしまった。赤ちゃんは大丈夫?

お兄ちゃんやお姉ちゃんがいると、どうしても病気をもらってしまう時ってありますよね。
幼稚園や保育園、小学校に通っていると尚更です。

しっかりと対策をとり、栄養、休息を十分にとって免疫を高めましょう!

妊娠中は、免疫力が低下してしまいます。
「溶連菌感染症にかかったかも?」と思ったら、すぐに病院で診てもらってください!
適切な抗生物質で早めに治療をすれば、赤ちゃんに害はありません。

子どもや家族に処方された薬を飲むようなことは、決してやってはいけません!!

妊娠4ヶ月ーまとめー

いかがでしたか?

だいぶ妊婦さんらしい体つきになってきて、赤ちゃんの存在もよりリアルに感じられるようになってきました。
体調も落ち着き、精神的にも身体的にも安定してきていますね。

この状態の時に、身体を動かして気分転換したり、出産・育児に必要な物、勉強しておくこと等を把握し、計画的に動き出せるようにしておくのも良いかもしれません。

私は、この時期に出産を経験した友人に会って話を聞いたり、本やネットで出産に必要な物等を調べたりしました!

これで「妊娠初期」の時期も終わりです。
いよいよ「中期」に入ってきます。
ワクワクですね!!

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