マタニティライフ総まとめー妊娠10ヶ月(36週~)ー

今回の大きなテーマは『マタニティライフ』です。
気になる妊娠中のママ、赤ちゃんの様子、気をつけたいことなどを、妊娠の経過ごとにまとめます。

ここでは「妊娠10ヶ月」についてまとめます!

妊娠後期『10ヶ月』ー臨月ー

さて!!
いよいよこの時が来ました!!

もういつあなたの赤ちゃんが産まれて来ても大丈夫です!

妊娠検査薬で検査して「陽性」と出てから、待ちわび、準備し、不安も抱いていた日はもうすぐそこです!!

「無事に産まれてきてくれるかな・・・。」
「私は陣痛に耐えられるのかな・・・。」

そんな不安もいっぱいでしょう。

でも大丈夫です!!!!
ここまであなたは赤ちゃんをしっかりと育て、守りきりました!
赤ちゃんも一生懸命大きくなってくれました。

そんなあなたと赤ちゃんなら、お産を乗り越えられるはずです!

赤ちゃんと呼吸を合わせて、無事にゴールを目指しましょう!

怖がることはありません!
あなたを助けてくれる人はたくさんいます!

「私は安産だ!」と信じて、その時を待ちましょう。

妊娠10ヶ月

ママの様子

食欲が増し、体重が増加する。※注意!!
子宮がだんだん下がってくる。
胃や心臓への圧迫がなくなる。
膀胱が子宮に圧迫され、頻尿・尿漏れの症状が強くなる。
おりものが増える。
お腹がかゆくなり、おへそが出てくる。
足首や足、時には手や顔にむくみが出る。
内診などの刺激で、出血しやすくなる。
お産のサイン(おしるし・陣痛・破水)がある。
でん部や骨盤周辺の不快感や痛みがある。
不眠になる。

子宮の大きさは、32~35cmぐらいになっています。
大きいですよね。
今まで胃や心臓が圧迫されて、辛かった方も多かったと思います。
でも安心してください。

お産に向けて、子宮は徐々に下がってきます。
そうなると、圧迫が減って楽になるでしょう。

「楽になったかも?」と思えたら、子宮が下がってきていて、いよいよお産が近いということが分かります。

今まで胃が圧迫されていたことで抑えられていた“食欲”が戻ります。
食欲が増し、食べ過ぎてしまうと、体重が急増してしまいます。
体重管理に注意しましょう。

圧迫が解消される胃や心臓とは逆に、膀胱はさらに圧迫されます。
そのため、頻尿や尿漏れの症状が強くなるでしょう。

おりものが増えたり、内診での出血があったりします。

この頃になると、不規則なお腹の張りが増えます。
張りが1時間に6回以上で、規則的な感覚で起こっていれば、本格的な「陣痛」です。

すぐに連絡し、病院へ向かいましょう。

「陣痛」よりも先に「破水」が起こることがあります。(前期破水)
この場合も、すぐに連絡して、病院へ向かいましょう。

私は、破水が先に起こりました。
夜中にジュワッと温かいものが出た感覚があり、トイレへ行きました。
尿ではないことを確認して、すぐに病院へ連絡しました。
ほんのちょっと出ただけで、出続けていることはないことを伝えると、「明日診察しよう。また出るようであればすぐ連絡して!」との返事でした。
それから10分もしないでまた破水したので、病院に連絡したところ、すぐに来るよう言われました。

赤ちゃんの様子

心臓・腎臓・呼吸器・消化器などの器官が成熟する。
皮下脂肪が十分に付き、丸みを帯びた体つきになる。
胎脂がなくなり、皮膚はピンク色になる。
頭を下にした状態で、骨盤の中に下りてくる。
背中を丸め、両腕をぴったりと胸につけ、両膝を曲げた姿勢になる。

この月の赤ちゃんの成長のペースはとても早いです。
この頃になると、赤ちゃんの身長は50cmくらい、体重は3000gくらいになっています。
リンゴ10個分です!!

様々な器官が成熟し、ママのお腹の外で生きていく力を身につけています。

皮下脂肪が付き、身体は丸みを帯びてきます。
「胎脂」がなくなり、皮膚がピンク色になります。

この頃には、ママが感じるほどの胎動は少なくなっているかもしれません。
しかし、身体をひねったり、手足を動かすなどの運動はしています。

妊娠10ヶ月頃の検診

この頃の検診は、特に問題がなければ週に1回です。

あなたが通院している病産院によって、検査方法や内容は違うかもしれませんが、以下のような検診を行います。

検査内容

・体重と血圧
・尿中の糖とたんぱく
・赤ちゃんの心拍の確認

・子宮底長(恥骨上端~子宮上端までの距離)
・赤ちゃんの大きさと胎位、向き、下がり具合の触診
・内診によって、子宮口の展退の開大の様子を確認
※何らかの感染が疑われる時は、培養検査をする
・手足のむくみ、下肢の静脈瘤
・現在の症状(特に普段と違う症状について)
・質問事項、相談

妊娠10ヶ月頃のQ&A

胎動を前ほど感じない。大丈夫?

初めて胎動を感じた頃は、赤ちゃんもまだまだ小さく、子宮内には余裕があってくるくる回転したり手足を動かしたりするスペースがありました。

それが10ヶ月頃になると、子宮内はすっかり窮屈になり、自由に動き回ることができなくなります。
向きを変えるか、身体をねじるくらいのゆとりしかないのです。

さらに、頭が骨盤に固定されていると、もっと動きは少なくなります。

今の段階で、毎日動いていることが分かれば、問題はありません。

ただし、全く動かない場合、パニックを起こしたような突発的な動きがあれば、医師に診察してもらいましょう。

あまりにも動かなくて心配な時には、以下のテストをしてみてください。

胎動チェックテスト

(1)時間を確認し、胎動を数え始める。
(2)どのような胎動であっても、回数に入れる。(蹴る・回転・ヒクヒクする・サット動くなど・・・)
(3)10回になったら数えるのをやめ、時間を確認する。

※大抵は10分程度。もっと時間がかかることも多い。

このテストを、1日2、3回行ってみてください。
1回のテストで、10回以上動けば正常です。
それよりも少ない場合には、念のため、医師に診察してもらってください。

セックスの直後に出血。お産が始まる?それとも赤ちゃんに異常が?

臨月での出血は不安になりますね。

この出血は、種類と状況によって判断が変わります。

セックスや内診の直後に、ピンクや赤い筋の入ったおりものが出ることがあります。
また、セックスや内診から48時間以内に見られる茶色いおりもの、下着についた茶色いしみが付くことがあります。

これらは、過敏になっている子宮口が傷ついたことが原因で起こるものです。
これは普通のことで、危険な兆候ではありません。

しかし、一応医師に報告しておきましょう。

鮮血が出たり、下着の汚れが続いたりする時には、胎盤から出血している可能性があります。
直ちに診察を受けなければなりません。

セックスや内診をしていないのに、茶色やピンク、赤い筋が入ったおりものが出たり、子宮の収縮などの陣痛の前触れの症状がある時には、陣痛が始まった可能性があります。

すぐに医師に連絡してください。

人前で破水しないか心配。

確かに、人前で破水するのは、失禁してしまったようで恥ずかしく感じるかもしれません。

しかし、以下のことを覚えておいてください。

陣痛前に「破水」が起こることは、確率的には少ないです。
大体の人が、陣痛から始まります。

また、横にならないと、羊水が流れ出ることはありません。
歩いていたり、座っていたりする時には、胎児の頭が子宮口をふさいでいるからです。

そして、万が一破水してしまったとしても、周囲の人はあなたを軽蔑したり、あきれたり、笑いものにしたりはしません。
手を貸してくれる人も多いはずです。

あなたの大きなお腹に気が付かない人はいません。
大抵の大人は、「破水」を知っています。

心配しすぎることはありません!

もし出かけることがあれば、普段からナプキンやパンティーライナーを当てておくと安心です。
破水しても、一気に大量の羊水が出るものではありません。
羊水を出す収縮運動が無いからです。
滴るような感じが続くか、途切れ途切れに続くかです。

夜中に破水することもあります。
シーツの下に厚手のタオルやシート、介護用の防水シーツを敷いておくと、マットレスを保護できますよ。

予定日を1週間過ぎた。自然に陣痛が来ないこともある?

ある研究によると、予定日を過ぎた妊娠の約70%が、実際には本当の予定日に達していなかったと考えられているそうです。
排卵が不規則だったり、最終月経の日付が不確かだったりしたことで、正しい受胎日を割り出せなかったのです。

予定日よりも遅れていたとしても、大抵の場合、42週以前に陣痛を誘発させることがほとんどです。

私も、予定日よりも6日遅れての出産でした。
最終の検診の時に、「んーこれで来週までに陣痛が来なかったら、そのまんま入院してもらおうかな。」と言われました。
入院する前日の夜中に破水したため、ちょっとだけ早まりましたが・・・。
結局、破水してからもなかなか陣痛が始まらず、次の日の夕方に、子宮口を開く処置をしてもらってから、やっとちょっとずつ陣痛が始まりました。

初産の時、難産を経験した。また同じ苦しみを味わうのかと思うと不安。

最初のお産で、難産を経験したからといって、また同じようなお産をするとは限りません。

その時の赤ちゃんの位置や、その他様々な要因によって左右されます。
どんなお産になるかは、誰にも正確な予想はできないのです。

とはいえ、2回目以降のお産は、最初のお産に比べて楽になることが多いです。
その差は、ほとんどの場合が“劇的”と言えるくらいです。

その原因は、以前よりも産道が広くなり、筋肉も緩んでいるため、抵抗が少なくなってるからです。

何の苦もなく、とはいかないでしょうが、難産ほどにはならないでしょう。

おっぱいが小さくて、乳首が扁平。母乳育児ができるか心配。

お腹がすいている赤ちゃんにとっては、どんなおっぱいであろうと、母乳さえ作り出して与えてもらえれば、満足できます。

母乳の質と量が、その外見によって左右されることはありません。

どんなおっぱいが母乳育児に向いているかという俗説に惑わされないでください。

授乳前に、搾乳機を搾乳してみてください。
扁平だった乳首が出てくることがあります。

また、赤ちゃんには乳首だけではなく、その周りの乳輪も吸わせるようにしましょう。

詳しくは、「おっぱい教室」や「母乳教室」等、出産する病院で行われている教室に参加し、助産師さんのアドバイスを聞きましょう。

私の母は、出産前に母乳がにじみ出たそう。私はない。母乳が出ないってこと?

妊娠中におっぱいから染み出てくる分泌物や、絞ると出てくる薄くて黄色い分泌物は、母乳ではありません。

「初乳」と呼ばれるものです。

初乳は、出産後3~4日で出る母乳よりも、たんぱく質が多くて脂肪や乳糖が少なく、赤ちゃんを病気から守るのに必要な抗体を含んでいます。

出産するまで初乳がないという人もいます。

初乳がないからといって、母乳育児が難しいというわけではありません。

私は、出産してから初乳がありました。
妊娠中には一切出なかったです。
でも、完全母乳育児ができました。

もうすぐ赤ちゃんが生まれるのに、どうやって世話をしていけば良いのか不安。

生まれながらにして、母親らしい女性はめったにいません。

泣いている赤ちゃんのあやし方、オムツの替え方、沐浴のさせ方・・・。
これらはどれも、本能で身についているものではありません。

母親業は、やりながら覚え、練習するものです。
話を聞いたり、見たりしたことはあったとしても、実際にやってみるのとは違う部分も多いです。

最初の頃は、授乳の仕方も沐浴の仕方も、ぎこちないし時間もかかるし、失敗もたくさんするでしょう。
でも、大体のママがそうだったのです。
みんな同じ道を通ってきています。

あなたにできないことは無いはずです。

少しずつ“ママ”になっていきましょう!
慌てることはありません!

前駆陣痛と本物の陣痛の違いって?

前駆陣痛の徴候

前駆陣痛に伴うからだの変化は、本物の陣痛の1ヶ月前かそれ以前に現れることがあります。
ほんの1時間前に現れることもあります。

前駆陣痛がどうかは、子宮口の展退や開大、様々な自覚症状によって判断されます。

○胎児の下降と児頭の固定
○骨盤や直腸への圧迫感
○体重の減少や体重増加の停止
○活力の変化
○膣分泌物の変化
○ピンク色、血性のおしるし
○粘液状の栓の消失
○ブラクストン・ヒックス収縮の増大
○下痢

本物の陣痛の徴候

前駆陣痛の収縮が、だんだんと強く痛くなり、回数も増えてくると、本物の陣痛の可能性が出てきます。
次のような場合は、本物の陣痛でしょう。

○身体を動かしても収まらず、かえって痛くなる。
○姿勢を変えても楽にならない。
○収縮の回数が増え、痛みが増し、規則的になる。(普通は30~70秒くらい)
○胃腸の具合が悪いように感じる。
○下痢をする。
○酷い生理痛のように感じる。
○下腹部・腰・お腹が痛くなり、足にも痛みが広がることもある。
○ピンク色、血性のおしるしがある。
○破水する。

次のような場合は、本物の陣痛ではない場合があります。

○収縮が不規則で、回数や強さが増えない。
○歩き回ったり姿勢を変えると、収縮が収まる。
○おりものが茶色。
○収縮の時に、一時的に胎動が活発になる。
※胎動が異常な時には、すぐに医師に連絡しましょう。

妊娠10ヶ月(臨月)ーまとめー

待ちに待った瞬間がついにやってきます!!
あなたの赤ちゃんを抱っこできる時もすぐそこまで来ています。

よくここまで頑張りましたね☆
本当にお疲れ様でした!!

でも、出産・育児はこれからです!

10ヶ月もの間、しっかりと赤ちゃんを守ってこられたあなたなら、大変なことがあってもパートナーと共に切り抜けられるはずです!!

我が子が誕生するあの神秘的な瞬間・・・
あれはなんとも言えない感覚です。

幸せいっぱい、安心感いっぱい、達成感いっぱい、胸もいっぱい・・・。
ぜひ味わってください!!!

ママーーー!!
パパーーー!!
ファイトォォォーーーーーー!!

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