不妊の原因!冷え対策「攻め」編

「攻めの冷え対策」ってなに?

「攻めの冷え対策」って聞いたことはありますか?

「攻めの冷え対策」とは・・・。
身体の中で熱を作り出して温めることを言います。

熱を作り出して温める方法は、主に以下の通りです。

○食事
○運動
○東洋医学(漢方や鍼灸)

「食事」では、食べたものによって身体の中で熱を作り出します。
皆さんもご存知ですよね。

その中でも、身体の中でエネルギー源になるのが、炭水化物脂肪です。
人間は食べ物なしでは熱を作り出すことはできません。

「運動」して筋肉や心臓を活発に動かすことで、熱が生まれます。
すると全身に血液が供給されていくのです。

また、運動をすることで筋力がアップします。
基礎代謝が上がり、体温の上昇にも繋がります。

「東洋医学」は、身体の中に働きかけ、生命機能までも高めてくれます。
そして体質も変えることができます。
東洋医学は身体を温めるだけではなく、リラックス効果もあります。
この「リラックス」をすることによって、妊娠力低下を防ぎ、赤ちゃんを授かる身体作りには大切なものなのです。

あなたのお腹は、あなたの赤ちゃんにとっての大切な部屋です。
冷え対策をしっかりして、温かい身体、お腹を作り、維持していきましょう!!

それでは、攻めの冷え対策の【食事】【運動】【漢方・鍼灸】更に【睡眠】に関して、詳しくまとめていきます。

冷え対策!子宮を温める基本は【食事】【運動】【睡眠】

① 食事で、身体の部品を取り入れる。
② 動くことで、古くなった身体の部品を壊す。
③ 眠ることで、壊れた部品を作り直す。

人間はこれらの繰り返しで生きています。

人間は基本的に、「食事・運動・睡眠」の3要素で作られていると言っても過言ではありません。
これは妊活中でも言えることです。
赤ちゃんを授かる身体を準備する時にも、この3要素が欠かせないし、カギとなります。

冷え対策!【食事】編

《あなたの身体は、食べたものの結果である》という西洋のことわざがあります。
食べたものは身体を作るための部品になったり、身体を動かすエネルギー源になったりする他に、様々な作用を身体に及ぼします。

それらの全ての結果が、あなたの体の状態にあらわれてくるのです。

今、あなたが赤ちゃんを授かりにくい身体になってしまっているのならば、これまでにあなたが食べてきたものが大きく影響していると言っても過言ではないのです。

あなたはどうでしょうか。

野菜中心のヘルシーな食事を心がけているから、肉や脂肪はあまり摂らないようにしているの!

彼女と同じような食生活を送っていますか?

これが悪いとは言いませんが、肉から摂れるたんぱく質や脂肪も、子宮を温めるためには重要な栄養素なのです。
さらには、野菜中心の食生活をずっと続けていると、逆に赤ちゃんを授かりにくい身体になってしまうこともあるのです!

妊娠力をアップさせるために、食事で最も大切なポイントは以下の通りです。

○栄養バランスのとれた食事であること
○身体を冷やさない食事であること

これが基本中の基本です!

いかがですか?
ここではあくまで大まかに説明させていただきました。
妊活中に大切な食事に関する知識・情報はまだまだあります。
妊娠するために・・・
子宮を温めるために・・・
これらを意識した食事に関することを細かくまとめた記事はこちらです。
ぜひ、参考にしてみてください!

関連記事
妊活で注意したい身体を冷やす食べ物・温める食べ物
妊活に大切な「妊娠力を上げる食べ物」とは

冷え対策!【運動】編

先ほど、【運動】は「古くなった身体の部品を壊す」ために行うと書きました。

「身体の部品を壊す」と言うくらいだから、ハードな運動をしないといけないってことなのかな・・・。

と、あなたを不安にさせてしまっていたらいけないので、先に誤解をといておきましょう。

もちろん、ある程度は筋肉が付くようなハードな運動やトレーニングも、子宮を温めるには有効です。
筋肉が付くと、身体の中で熱が生まれやすくなります。
そして、体温も上がりやすくなります。
子宮もしっかり温めることができます。

ただ、そうは言っても、筋肉がムキムキになるくらいの激しい運動をしたり、体脂肪が減りすぎたりすると、それはそれで妊娠力を低下させてしまうのです。

近年、日ごろから激しい運動、トレーニングを積んでいる女性アスリートの方の約7%が無月経で、40%近くが月経異常症などの、卵巣機能不全にあたると言われているそうです。
また、脂肪を極限まで落とし、体脂肪率が低下すると、月経異常を起こしやすくなり、体脂肪率が17%以下になると、その確率がぐんと高くなるという研究結果も出ています。

もっとも、スポーツ選手や運動大好きという方でもなければ、日常生活の中でココまでストイックに、激しい運動をされる方もいないかと思います。

いずれにしても、激しい運動をしなければならない、毎日たくさん運動しろ!ということではないので、そこは安心してください!!!

赤ちゃんを授かるための身体つくり、妊娠力アップを目指す運動で、最も大切なことは・・・

継続は力なり

です!!

そのための運動のポイントは以下の通りです。

○ちょっとだけトレーニング負荷がある。
○短時間でできる。
○誰でもできる。

この3点です!
ね!
できそうでしょ?☆

もっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!!
きっと参考になるはずです!
マッサージに関することもまとめてありますよ。

↓↓関連記事↓↓
妊娠力アップを目指す正しい運動
妊活にオススメ!身体を温めるマッサージ法

冷え対策!【睡眠】編

睡眠が人間にとって大切であることは、誰もが知っていることですね。
睡眠を十分にとることで、眠っている間に筋肉や神経の疲労が回復します。
自律神経やホルモンバランスも整い、筋肉がリラックスするため、血流も整います。

逆に、睡眠が不十分な状態が続くと、疲労が取れる前に身体を動かすことになり、無意識のうちに副腎皮質ホルモン(ステロイド)が分泌され、血管が収縮してしまいます。
それが原因で血行が悪くなります。
胃が荒れたり、骨盤の中に十分な血液が行き届かないために、子宮や卵巣の機能が低下したりしてしまいます。

私は寝つきも良いし、夜中に起きることもないし、しっかり眠れているよ!

そんなあなたに質問です。

具体的に、1日何時間くらい睡眠をとっていますか?
いつもの就寝時間は何時頃ですか?
目覚めは良いですか?
起きた時に身体が重かったり、疲労感が残っていたりするようなことはありませんか?

・・・。

あれ?・・・
そう言われると・・・汗

○見るからに疲労感が隠せていない方
○たいてい眠るのは日付が変わってからという方
○寝つきは良いけれど目覚めが悪いという方

このような方が非常に多いんです。
あなたはいかがですか?

妊娠力アップには、睡眠の長さだけではなく『睡眠の質』がとても重要なのです。

睡眠に関しても、詳しくまとめてあります。
質の良い睡眠って何なのか・・・
どうしたら良い睡眠ができるのか・・・
ぜひ、読んでみてください!

↓↓関連記事↓↓
妊娠するための“良い睡眠”とは?

冷え対策!【漢方・鍼灸】編

漢方とは、東洋医学または漢方医学の一分野として中国に起源をもつもので、日本人の体質や風土に合わせ、独自に発展した日本の伝統医療の1つです。
薬等で治療を行う西洋医学とは異なり、病気の部分を直接治療するのではなく、個人に合わせて処方し、身体全体を調整し、症状を改善するという考え方の医療です。
細い鍼を使って治療、体質改善を行います。
ツボを的確に捉え、身体に適度な刺激を与えながら身体の巡りを良くしていく、根本治療・体質改善治療です。

不妊治療に「漢方」というのも、最近では結構耳にすることも増えたのではありませんか?
漢方には冷え性の改善疲労回復・貧血改善など、体質の改善に効果が期待できるものが多くあるんです!

漢方の考え方には、《気》《血》《水》があります。
不妊治療によく使われる漢方も、この考え方からきているものがあるそうです。

《気》(エネルギー)が足りていない「気虚(ききょ)」

元気が足りていない状態を言います。
~《気》に関する不妊治療に効果的な漢方薬~
香蘇散(こうそさん)ーこれは、ストレスを軽減する効果があります。

《血》(栄養)が足りていない「血虚(けっきょ)」

身体の栄養が足りていない状態を言います。
~《血》に関する不妊治療に効果的な漢方薬~
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)ーこれは、冷え性・貧血・生理不順・生理痛などの改善に効果的です。

《水》(潤い)が足りていない「陰虚(いんきょ)」

文字通り、身体の潤いが足りていない状態を言います。
~《水》に関する不妊治療に効果的な漢方薬~
当帰芍薬散(というきしゃくやくさん)ー冷え性や生理不順に効果的です。

漢方は薬に比べ、直接的なアプローチではありません。
不妊治療の効果は、ゆっくりと長い目で見ながらになります。
また、身体に優しいイメージがありますが、飲む人の体調や体質などにより副作用が出ることもあるそうです。

あなたの体調や体質にあった漢方を選ぶことが大切なのです。
漢方や鍼灸は、問診にすごい時間をかけて、詳しく確認します。
これまでの事実だけでなく、感覚的なものや感情の変化など、どんな些細なことでもしっかりと問診していきます。
『TEGエゴグラム』という心理テストが行われることもあるそうです。
表面的な部分だけでなく、どんな人物であるか根本的なところから理解しようとするものです。

カウンセリングに近いですよね。
これも、あなたをしっかり理解し、あなたに合った漢方薬を処方するためなのです。

あなたは「鍼灸」をしたことがありますか?
私自身もそうですが、私の周りの友人、知人にもなかなか「鍼灸」をやっている人はいません・・・。
興味はあります!
でも痛そうで・・・実際にやろうという気持ちにまでなったことはありませんでした。

ここで、「鍼灸」について、調べたことを載せておきます。

【鍼】・・・細い鍼(長さ約40mm~80mm、太さ直径0.17mm~0.33mm)を使い、症状に合わせてツボを刺激する。
その細さは髪の毛以下!
かなり細い!!
【灸】・・・本来は“もぐさ”を皮膚にのせて火をつけ熱刺激を与えるもの。
しかし、簡易な台座灸(せんねん灸等)を使うことが多い。
家庭用では「火を使わないお灸」もある!
安心して使えそう!

しかし、「鍼灸」で血流を良くしようと思っても、血液が少ない状態であれば、あまり意味がないですよね。
この場合は、血液量を増やすことが先決となります。
鍼灸で血流を改善すると同時に、漢方で血液量の増加を促すという治療が東洋医学的治療方法のようです。

『漢方で補い、鍼で血流を改善する』ということですね。

「鍼灸」では、痛みや熱さが気になると思いますが、痛点が刺激を感じないほどの細さの鍼を使用することや、灸は鍼灸師(鍼灸の国家資格をもつプロ)が温度管理を行ってくれるため、安心して受けることができるそうです。

鍼灸治療は、不妊治療のような高額な費用がかかることはありません。
「妊娠したかもしれないな・・・。」という曖昧な状態で受けたとしても、薬の副作用の心配ががないのです。

生理不順や冷え、さらには気持ちが不安定になっている等、不妊と関係する症状を治療すると共に、それらが起こりにくくなるよう予防してくれます。
つまり、妊娠しにくい身体を治療しながら、体質を整えて妊娠体質を目指すことができるのです。

別ページで、「鍼灸」を詳しくまとめてあります。
「鍼灸」に関して、あなたが不安に思っていることも解決できちゃいます!
ぜひ参考にしてみてください。

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妊活・不妊に効果的!『鍼灸』まとめ

血液も冷えと関係あり!

先ほどでも、何度も「血流」「血行」「血液」と出てきましたね。

『ドロドロ血液』『サラサラ血液』
これらの言葉は皆さんも良く耳にしたり目にしたりしたことがあるのではないでしょうか?

『ドロドロ血液』
泥水のように濁っていて、ネバネバ・ドロドロしていて、血管の中をスムーズに流れない。

『サラサラ血液』
透明感があって、血管の中をスルスルと流れていく。

このようなイメージですよね。
以上でも分かるように、『ドロドロ血液』ではいけません。
血液がドロドロだと、卵巣や子宮に十分な血液が行き届かなくなります。

やはり血液は『サラサラ』でなければいけません。

ここで、あなたの血液を自己診断でチェックしてみましょう!!
次の項目のうち、あなたに当てはまるものはいくつありますか?

□①週に2回以上、運動をしていない。
□②動物性の食事と塩分の組み合わせが、週5回以上ある。
□③野菜や消化しづらい炭水化物が、食事全体の20%以下である。
□④加工食品をよく食べる。
□⑤常に力が入りやすい。
□⑥家でのリラックスタイムが、1時間以下しかない。
□⑦睡眠時間が7時間未満である。
□⑧ストレスを溜め込みやすい。
□⑨1日に1回以上、大笑いをしていない。
□⑩タバコを吸う
□⑪夏場に日焼け対策をしない。
□⑫パソコンやスマホを1日中使っている。

いかがでしたか?

12項目のうち、3つ以上当てはまった方は要注意です!!
もし、何個も当てはまっているようでしたら、「危険信号」!!
あなたの血液は、すでに『ドロドロ』状態になっている可能性があります!

今からでも遅くはありません!
少しずつ改善していきましょう!

ところで、なぜこの12項目にたくさん当てはまると、血液が『ドロドロ』であると言えるのか・・・。
それは、『ドロドロ血液』の正体を明らかにすると分かります。

『ドロドロ血液』の正体

①脂質異常症(高脂血症)の血液。
脂質異常症とは、総コレステロール、中性脂肪、悪玉コレステロール(LDL)が高く、血液中に脂肪分が多くなっている状態
②活性酸素によってLDLが酸化され、サビができている血液

脂質異常症は、「メタボ」の代表的な症状です。
高脂肪・高カロリーの食品に偏ってしまい、繊維質の豊富な野菜や穀物などが少ない食事を続け、さらに運動不足が続いている方は、脂質異常症になってしまうのです。

“活性酸素”は、体内に取り込まれた酸素が、何らかの刺激、きっかけによって、周りの細胞に働きかけやすいカタチに変化したものです。
この時の「周りの細胞に働きかける」のが、良い働きかけならば良いのですが、周りの細胞をサビ付かせ(酸化)、変形させたり硬くしたりして、細胞を老化させてしまう・・・。
それによって、皮膚にシワやシミを作ったり、病気を引き起こしてしまったり・・・
と、このように、悪影響ばかり引き起こす、厄介な存在なのです。

この何らかの刺激、きっかけには、身近なものでは「紫外線」「タバコ」「大気汚染物質(排気ガス等)」「化学物質」「ストレス」「パソコン・スマホなどの電磁波」などが挙げられます。

このような刺激に身体がさらされると、血液中に活性酸素が増えてしまい、血液をサビ付かせ、結果、ドロドロにしてしまうのです。

大事な卵巣や子宮に、しっかり血液が行き届くように、何よりもまず、『ドロドロ血液』を招く食事や運動不足などの生活習慣の改善をすることが求められます。

また、活性酸素を発生させる「大気汚染物質」「タバコ」「紫外線」「加工食品中の添加物等の有害物質」これらをなるべく寄せ付けない、体内に入れないように心がけることも大切です。

ご存知でしょうが、「タバコ」は本人の喫煙はもちろん、副流煙も活性酸素の発生源になってしまいます。
妊活中に限らず、家族や身近な人で喫煙者がいらっしゃる方は、できるだけ近くでは吸わない、1番良いのは禁煙してもらいましょう!!
妊活は周りの人たちの協力も不可欠です!!

攻めの冷え対策ーまとめー

いかがでしたか?
以上が「攻めの冷え対策」です。

「守りの冷え対策」と一緒に、「攻めの冷え対策」もしっかり行い、妊娠力をアップさせましょう!
そうすることで、あなたの身体が妊娠するためだけではなく、健康に生活するためにもベストな身体になっていくはずです!!

私も、生活習慣を見直して、体質を改善していきたいと思っています。
一緒に頑張りましょう!
あなたが思う希望、素敵な将来のために、今できることを頑張りましょう!!!

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