マタニティライフ総まとめー妊娠3ヶ月(8~11週)ー

今回の大きなテーマは『マタニティライフ』です。
気になる妊娠中のママ、赤ちゃんの様子、気をつけたいことなどを、妊娠の経過ごとにまとめます。

ここでは「妊娠3ヶ月」についてまとめます!

妊娠初期『3ヶ月』

この頃には、自分が妊娠していることをしっかり自覚できていると思います。

自覚するどころか、「つわり」がピークを迎えている人も多いのではないでしょうか?

マタニティライフを送る中での1つの『試練』とも言える「つわり」。
その程度も人それぞれです。
つわりが酷くて、入院が必要になる人もいれば、つわりと思われる症状が全くないひともいます。
あなたはいかがですか?
あまりにも辛いようなら、かかりつけ医師に相談してくださいね!
そして、いつかつわりは終わります!
踏ん張りましょう!!!

妊娠3ヶ月

ママの様子

妊娠の経過や症状は人それぞれです。
以下に書く症状のほとんどが当てはまる人もいれば、そうでない人、もっと前からこの症状がある人もいます。
ここに挙げていない症状がある人もいるかもしれません。

一般的に、この頃には以下のような症状がみられます。

つわりがピークを迎え、体重が減る。
疲労感や眠気がある。
子宮が少し大きくなり、足の付け根が痛くなることがある。
おっぱいが張って、痛みを感じることもある。
時々頭痛がする。
かすかに下腹部が膨らんでくる。
頻尿、便秘になる。
おりものの量が増え、少し白っぽくなる。
イライラしたり、情緒不安定になったりする。

この頃になると、妊娠していることを自覚し、新しい命が宿っていることにも慣れてくる頃だと思います。
妊婦ならではの身体の変化にも、少しずつ順応してきます。

あなた自身も、「妊娠しているからこんなにも疲れるんだろうな。」とか「近いトイレを把握しておかないと!」などと、生活面でも気配りができてきているでしょう。

お腹のふくらみは、まだまだ目立つほどではありません。
でも、着実に子宮は大きくなっています。

つわりの症状である「胃もたれ」「嘔吐」「食欲不振」などで、毎日悩まされているでしょう。
妊娠・出産への不安や終わりの見えないつわりに不安が募って、精神的に落ち込んだりイライラしたりすることもあります。

ちょっとした悩みでも抱え込まず、パートナーに今の状態を理解してもらえるように、コミュニケーションをしっかりとりましょう。

赤ちゃんの成長に必要な、栄養分と酸素を送る役目を持つ『胎盤』は形成途中です。
そのため、無理は禁物です!!

下腹部の痛みや出血が見られたら、すぐに受診してください!

妊娠1・2ヶ月の頃と同様に、特定のものが食べられなくなったり、無性に食べたくなったりします。
つわりによって、妊娠1・2ヶ月の頃から、また変化があるかもしれません。

私は、1・2ヶ月の頃に無性に食べたくなるものがはっきりと分かりました。
妊娠する前には嫌いだった「バナナ」と、パスタの「ツナ味」です。
普段は絶対に自分で買うことなんてあり得なかったバナナが、その時は「なんとなく食べたいような・・・」という気分になり、自分で買って食べていました!
今でも信じられません!

『つわりの時にママが食べたくなったものは、産まれてくる赤ちゃんの好物』
という話を聞いたことがあります。

実際に、我が子はバナナが大好きでした!
(今では好みにムラがあって、ハッキリとは分かりませんが・・・汗)

あなたが今無性に食べたくなっているものは、お腹の子の好きな食べ物かもしれませんよ!!

赤ちゃんの様子

「胎芽」と呼ばれていた赤ちゃんは、8週に入ると「胎児」と呼ばれるようになります。

「胎芽(たいが)」から「胎児」と呼ばれるようになる。
「頭」「胴」「足」がはっきりしてくる。
3頭身になる。
子宮内で動いている様子が、超音波検査で確認できる。
超音波検査で心拍が確認できる。(心拍は早め)
血液の循環が始まる。
「目」「耳」「鼻」「口」などの、顔のパーツができ始める。
手足の「指」ができ始める。
「精巣」「卵巣」の外性器ができ始める。

この時期の赤ちゃんは大体9cmくらい、体重は30gくらいです。
大体いちご2個分です。
まだまだちっちゃいですね!
でも、さくらんぼ1個分から比べたら、だいぶ大きくなりました!

この頃になると、「臍帯(さいたい)」を通して、ママからの栄養をもらうようになります。

11週の終わり頃までに、主な器官の基礎が完成します。
超音波検査の時に、胎児の心拍をしっかりと確認できるようになります!
この時の心拍はとても早くて、心拍を聞くと「一生懸命に生きているな。」と実感しますよ!

まぶたや唇、歯根などができ始めます。
これまで魚のように離れていた目も、中心に寄ってきて、より人間らしい顔になっていきます。

また、頭の中に「脳」が形成されるのが分かるかもしれません。
超音波検査をした時に、頭の中央に「ハートマーク」のような形の「脳」が見えるんです!

妊娠3ヶ月

妊娠3ヶ月頃の検診

この頃の検診は、特に問題がなければ1~4週に1回です。

この頃には、検診は初めてでない方が多いと思います。

初めて受診するという方は、『マタニティライフ総まとめー妊娠1・2ヶ月(0~7週)ー』を参考にしてください。
初めての検診の時に、どのようなことをするのかをまとめてあります!

この時期には4週に1度の検診になります。
病産院によって違いはあるかもしれませんが、以下のような検査をします。

検診内容

・体重と血圧
・尿検査(尿中の糖とたんぱくを調べます)
・胎児の状態
・現在の症状、普段と違う症状についての検査
・質問事項、相談

初めての検診と比べると、かなり時間も短いと思います。

あらかじめ聞きたいことがあれば、メモしておくと受診した際に質問しやすいですよ!

妊娠3ヶ月頃のQ&A

お腹や胸の静脈が透けて見えているが、これは良くあること?

これは、妊娠中に良くみられることです。
青い地図のように、静脈が浮き上がって見えることがあります。
何も心配はいりません。

妊娠すると、赤ちゃんに栄養を運ぶために血液量が増加します。
そのせいで血管が拡張し、静脈が浮き上がって見えるのです。

特に、痩せている人や色白の人は、早い段階から浮き上がって見えるかもしれません。
中には、妊娠後期まで気にならない人もいるそうです。

妊娠してから、太ももに紫色の血管が網目状に浮き出ているが、これは「静脈瘤」?

これは「静脈瘤」ではないと思われます。
おそらく、俗に言う“クモの巣状静脈”と呼ばれるものです。

遺伝的に“クモの巣状静脈”ができやすい人もいますが、主な原因はホルモンの変化です。

産後には大抵は目立たなくなるか、消えてしまいます。
もし消えないようでしたら、皮膚科を受診すると良いでしょう。

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静脈瘤の予防策はある?

「静脈瘤」は、妊娠回数を重ねるごとに酷くなりがちです。
今から予防するようにすると良いでしょう。

静脈の役目は、汚れた血液を身体の末端から心臓へと運ぶことです。
これは、重力に逆らった動きになります。
そのため、逆流を防ぐための“弁”がついています。

この“弁”がなかったり壊れていたりすると、重力がかかりやすい部分に血液が溜まり、瘤(こぶ)ができてしまいます。
また、静脈の壁は薄くて拡張しやすいです。
これも瘤ができる原因になります。

静脈瘤は、太っている人に良く見られます。
女性は男性の4倍も、静脈瘤になりやすいと言われています。
特に女性は、妊娠中に初めてできる人が多いようです。

静脈瘤の症状は、一目瞭然です。
重症度は人によって違いますが・・・。

・ふくらはぎが痛む。
・足が重い感じがする。
・むくむ。
・青い静脈が薄っすら見える。
・曲がりくねった血管がボコボコと盛り上がる。
・盛り上がった血管上の皮膚が薄くなり、乾燥してかゆくなる。

このような症状があります。
そして、盛り上がった血管は、いつまでも元に戻らないこともあるようです。
でも、大抵は妊娠前の体重に戻る頃には、消えるか目立たなくなっていきます。

静脈瘤の予防策は以下の通りです。

○体重が増えすぎないようにする。
○長時間座る・立つことは避ける。
※座る時や寝る時には、できるだけ足は腰よりも高く上げる。
※座ったまま・立ったままになる場合には、定期的に足首の屈伸運動をする。
○重い物は持ち上げない。
○排便時にいきむのはやめる。
○身体を締め付けるような下着、服の着用はやめる。
○適度な運動をする。(毎日20~30分歩く・水泳など)
○ビタミンCをたっぷりとる。
※ビタミンCは血管を丈夫にし、しなやかに保つ効果があります。

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肌の吹き出物が増えてきた気がする。

肌トラブルは、ホルモンの変化によって皮脂の分泌が増えるためと考えられています。

次のことを注意すると、症状を抑えられます。

・赤ちゃんの為だけでなく、あなたのお肌のためにも、バランスの良い食事を心がける。
・水をたくさん飲む。
・毎日2~3回、刺激の少ない洗顔料で顔を洗う。
・オイルフリーの保湿剤で肌の潤いを保たせる。
・化粧品やスキンケア商品は、毛穴が詰まりにくい『ノンコメドジェニック』と表示されているものを選ぶと良い。

赤ちゃんを産んだ後は、元の体型に戻れる?

女性は、妊娠する毎に平均1~2㎏体重が増えるそうです。
それと同時に、贅肉も付いてきます。

しかし、妊娠したら必ずそうなるということではありません!

体重が増加してしまう原因は、「妊娠中に体重が増えすぎた」「食事に気を使わなかった」「運動不足だった」などです。
「・・・そりゃそうだ。」って感じですよね。

妊娠するとどうして体重が増えるのでしょうか?
その理由は2つあります。

胎児に栄養を与えるため
産後の授乳のために栄養を蓄えておくため

この目的が果たせたら、それ以上に体重を増やす必要はないのです。
妊娠中に増えても良い体重の上限は、人それぞれです。
妊娠前の身長と体重、BMIを元に計算します。

妊娠中に必要以上に太らず、適度に運動をしていれば、たいていの場合は産後半年くらいには、妊娠前の体型に戻ります。

特に、母乳をあげているママは、胎内にためていた脂肪を使い切ることができ、体型が戻りやすいです。

私は完全母乳育児(完母)でした。
産後5ヶ月くらいには、元の体重に戻りました!
意識してダイエットをしていたわけではありません。
自然と落ちていきました!

今のうちから、食事と運動に気を付けていれば、産後の体型にも良い影響があると思います。

バランスの良い食事をとる!
適度な運動を習慣にする!
これが大事です!!

「子宮が少し小さめだ」と言われた。赤ちゃんが育っていないということ?

妊娠中のどの時期であっても、身体の外から赤ちゃんの大きさ、子宮の大きさを測ろうとしても、正確には分かりません。
しかも、妊娠初期の段階では尚更です。

もう少ししたら、超音波検査で子宮の大きさや妊娠週数を正確に調べてもらえるはずです。
何か問題があったとしても、その時に分かるでしょう。

私も、妊娠初期の段階で「子宮が小さめだね」と医師に言われました。
その時は「あ、そうなんですかぁ。」ってな感じで、全然気にしてはいませんでした。
でも、妊娠経過にも特に問題なく、立派な赤ちゃんが産まれてきてくれました!
この時に「小さい」と言われたからといって、特に心配する必要はないと思いますよ!!

医師に「子宮が後ろに傾いている」と言われたが、大丈夫?(子宮後屈)

おそらく問題ないと思います。
「子宮後屈」は、普通は前に傾いている子宮底が、後ろに傾いている状態を言います。
5人に1人くらいの割合でみられるそうです。

ほとんどの場合には、妊娠初期の段階で正しい位置に戻ります。

まれに位置が戻らないことがあります。
その場合には、膀胱を押さえつけられるような圧迫感、残尿感、排尿の間隔があく(4時間以上)といった症状があるかもしれません。
このような症状がある場合には、早めに医師に伝え、対処してもらう必要があります。

私も「子宮後屈」であると診断されました。
ちょっと心配になって、どういうものなのか、妊娠に問題がないのかなどを、医師に質問しました。
親切に図で解説してくれて、「子宮が大きくなってきた時に、前に出ていない分、ふくらみが分かりにくいことがあるかもしれない」ということを言われました。
でも、それ以外に妊娠を続けていくことで心配はないとのことでした。

絶えず消化不良で胸やけがする。赤ちゃんに影響がある?

絶えず胸やけがする・・・。
あなたはとても辛いでしょう。

でも、赤ちゃんはそれに気づいていないと思います。
あなたの食生活に支障が出ない限り、赤ちゃんへの影響はありません。

妊娠中の消化不良の原因は、食べ過ぎや飲みすぎ以外にもあります。

妊娠初期に「プロゲステロン」と「リラキシン」というホルモンが大量に分泌されます。
このホルモンは、消化管などの身体のあちこちにある平滑筋を弛緩させます。
そのため、胎内での食物の移動が遅くなるのです。
そして、お腹が張ったり消化不良になるというわけです。

あなたは不快で辛いかもしれませんが、ゆっくり消化させる方が、血液中に多くの栄養を取り込むことができます。
その栄養が、胎盤を通って胎児に届くので、赤ちゃんにとってはより多くの栄養を取ることができるので、この方が赤ちゃんにとっては都合が良いのです。

胸やけや消化不良の症状緩和、予防の方法をお伝えします。

○体重が増えすぎないように気をつける。
○お腹や腰周りを締め付ける服はやめる。
○「3食食べる」よりも「6食に分けて食べる」
○少しずつ口に入れて、良く噛んで食べる。
○食後数時間は、横にならずに身体を起こしておく。
○就寝前には、たくさん食べない。
○胃もたれするもの、消化が悪いものは食べない。
○タバコはやめる。
○身体を低くする時には、ひざをつくこと。
○頭を15cmほど高くして眠る。
○左側を下にして眠る。

妊娠してから野菜が食べられなくなって、代わりに栄養のないものを食べたくなる!大丈夫?

妊娠中に味覚が変化するのは、よくあることです。

妊婦の9割の人が、特定のものを無性に食べたくなり、5割~8割くらいの人が特定の食べ物が嫌いになると言われています。

この原因は、ホルモンの変化によるものだとされています。
そのため、ホルモンの分泌が最も盛んである妊娠初期に、食べ物の好みが変わることが多いのです。

このような好みの変化は、妊娠4ヶ月ごろにはおさまってきます。

私も初期にはかなり偏食でした!
でもこの偏食は長くは続かなくて、妊娠3ヶ月の終わり頃には落ち着いていたと思います。
栄養面を考えたら、ガッタガタだったと思います・・・。

時々、無性にケンタッキーのチキンを食べたくなって、何度か食べたことがあります。
ファストフードはこの時期に食べ過ぎると良くはないです。
でもその時は、どうしてもそれ以外に食べる気がしなくて・・・。
できるだけ量を減らして、ちょっとずつ食べるようにしていました。
でも、この偏食が落ち着いてから、バランスをしっかり考えた食事にシフトしたら、何も問題なく元気な子が産まれました!!

身体に良い栄養を意識することはとても大切です。
でも、この時期には本当に難しいことだと思います。
逆に、あまり摂取しない方が良い栄養素を知り、それをできるだけ避けることに気をつけると良いと思います。

賞味期限が過ぎたものを食べてしまった。赤ちゃんに影響がある?

気にしなくても大丈夫でしょう。

賞味期限が切れてしまった乳製品を食べるのはオススメできません。
でも、食べてしまっても危険はほとんどありません。
冷蔵庫で眠っていたヨーグルトなら、食中毒になることはありません。

食べた後に特に具合が悪くならなければ、まず心配はありません。

これからは、生鮮食品を買う時や食べる時には賞味期限をしっかりとチェックしましょう!
お分かりかと思いますが、「カビ」が生えたものは絶対に食べないでくださいね!!

食中毒になってしまった。赤ちゃんは大丈夫?

これは、赤ちゃんが心配というよりは、あなたの方が心配です。
何よりも怖いのが、嘔吐、下痢によって「脱水症状」に陥ってしまうことです。

水分をたくさんとって、身体から出た分をしっかりと補ってください!
食べることよりも水分を優先させてください。

下痢が酷い時や便に血や粘液が混ざっている時には、病院で検査してもらってください。

妊娠3ヶ月ーまとめー

いかがでしたか?
ここまで妊娠3ヶ月の時のママの状況や赤ちゃんの様子、心配事等をまとめました。

今はつわりで辛い時期真っ只中の人が多いでしょう。
妊婦さんのほとんどが経験するつわり。
辛いのはあなただけではありません。
それにずっと続くわけではありません。

パートナーや親、友人など、頼れる人を頼って良いのです。
ひとりではありません!

頑張りましょうね!

無理せず、休める時にはしっかりと身体を休めてくださいね☆

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