目次
正しい「タイミング法」を知っていますか?
人は人生で何回妊娠できるの?
ご存知ですか?
女性が初潮を迎えた時から、卵子が年々老化、減少していき、
ゼロになるまでの期間は約35年間あります。
そして、法律上女性は16歳で結婚することができます。
しかし多くの場合、
20歳過ぎて結婚すると仮定した場合、
計算上での「妊娠できる期間」というのは25年くらいになります。
排卵が月1回、
しっかりあるとして
12(回)×25(年)=300(回)
したがって「女性が妊娠できるチャンスは、一生に300回しかない」
ということになります。
思ったより少ないかも…
この回数はあくまで「妊娠ができる回数」です。
赤ちゃんを授かるためには、
このチャンスを逃さずに手にすることが大前提になります。
そもそも「不妊」ってどういうこと?
「正常に夫婦生活があって、2年以上に渡って妊娠していない状態であること」
これはWHO(世界保健機構)の『不妊』の定義です。
「正常に夫婦生活がある夫婦」の場合の妊娠の確率
半年以内・・・約65%
1年以内・・・約80%
2年以内・・・約90%
このようなデータが根拠になっています。
「正常に夫婦生活がある夫婦」ってどんな夫婦?
例えば・・・
もたない状態であること
これらを言います。
しかし、仮に1ヶ月に3~4回だったとしても、
どれも“チャンスのタイミング”を逃してしまっていると、2年経っても3年経っても、
赤ちゃんを授かることはできません。
だからタイミングを逃さないように、
毎月基礎体温を測って頑張っているもん!!
そうですよね。
赤ちゃんがほしいと思っている方なら、
誰だって意識しているものですよね。
でも実は、自分で行うタイミング法は、
調べて行ったとしても、意外と間違いだらけなケースも多いのです。
全然違うことをしていたわけではないのですが、
ほんの少しの勘違いや間違いがあったのです。
「タイミング」を正しく計ることができていなかったり、
「タイミングの時」そのものを、正しく理解していなかったりしたのです。
正しいタイミング法を行って、1年以内に妊娠する確率は95%というデータもあります。
さらには、約90%の夫婦が、5~6回(周期)のトライで妊娠するというデータもあります。
1組の夫婦が1回の営みで妊娠する確率は20%であるのに対して、
「タイミングの時」を狙った場合には、
1回で80%にも確率がアップする
というデータもあります。
大きな差ですよね!!
だからこそ、タイミングをみすみす逃したりしないように、「正しいタイミング法」
をしっかり理解してほしいのです。
妊娠の確率をアップさせる“正しい”タイミング法
排卵とホルモンから見る「タイミング」
排卵日を知る方法には、以下のものがあります。
病 院:頸管粘膜検査 経膣超音波検査 尿中LH検査
病院以外:基礎体温表 排卵検査薬 おりものの変化
タイミング法を実施するためには、
まず『基礎体温』を毎日計ることが大前提です。
『基礎体温』からは、赤ちゃんを授かるために、
今あなたの身体にどのようなことが起こっているのか、
ホルモン分泌はうまくいっているのか、
今の身体の状態(快調なのか、不調なのか)
を知ることができます。
体温ひとつで、結構多くのことが分かるものなのです。
上の図は、ほぼ理想の周期の場合の『基礎体温』の変化に、
ホルモンの分泌量の変化を合わせたものです。
上の図は、月経周期ごとの卵胞の様子、
子宮内膜の様子です。
「タイミングの時」つまり妊娠可能な時期は、
排卵日の数日前~排卵日の期間ということが分かると思います。
最も妊娠しやすい日とは
あなたは「最も妊娠しやすい日」が
いつだと思いますか?
多くの方が「排卵日当日」と思っているのではないでしょうか?
正解は以下の通りです。
1位 排卵日の前日
2位 排卵日と排卵日の前々日
3位 排卵日の3日前
正解しましたか?
意外にも「3日前」も確率は高めです。
しかし、排卵日の4日前では、ガクッと確率は下がってしまいます。
先ほどの図でも分かるように、
『基礎体温』の変化を見てみると、
排卵日を境にして、体温の低い「低温期」と体温の高い「高温期」の2層に分かれています。
以前は、排卵日は「高温期」になる際に、「低温期」にひときわ体温が下がる日(最低体温日)であると考えられてきました。
ところが近年、超音波検査で卵胞の成熟の様子が分かるようになったことにより、必ずしも『最低体温日=排卵日ではない』ということが分かってきました。
実際には、「最低体温日の翌日に排卵する頻度が最も高い」ということが分かったのです。
最低体温日の前日 5%
最低体温日の当日 22%
最低体温日の翌日(低温期の最終日) 40%
最低体温日の翌々日(高温期の初日) 25%「
ということは、先ほどの「妊娠率の高い順」と合わせると・・・
排卵日の前日=最低体温日当日が最も妊娠しやすい日、ということになります!!
そして、「排卵日3日前=最低体温日の2日前からの4日間」あるいは、この間に1日おきにトライすると、妊娠の確率がかなり高くなるということになります。
毎日しっかりと基礎体温を測っていれば、「最低体温日の翌日(排卵日)」がいつなのかが分かります。
ん?
お気づきでしょうか?
そうなんです。
排卵日が分かった時には、妊娠しやすい期間がすでに2日過ぎてしまっていることになるのです!
排卵日にはトライできたとしても、その前にトライするのが難しい・・・。
これが、自分でタイミングを計って行う場合の難しいところなのです。
いいえ!!
解決策はあります!
「タイミング法」を取り入れて、妊娠力をアップさせる方法!
排卵直前に“黄体化ホルモン(LH)”がグッと下がる『LHサージ』という現象が起こります。
『LHサージ』は、48時間で基礎レベルに戻ります。
陽性反応が出たからといっても、24時間~36時間で排卵が起こるわけではありません。
現象開始から24時間~36時間で排卵が起こります。
尿中に出てくる前に、すでに体内で『LHサージ』が始まっているのです。
“黄体化ホルモン”がピークに達してから、12時間~24時間以内に排卵が起こります。
検査薬で尿を調べて、尿の中にホルモンが出ていることが分かったら、そのタイミングでトライすると良いというわけです。
卵子の運動可能時間は6時間程度です。
陽性反応が出たら、すぐにでもトライしたいものです!
排卵は個人差があるので、あなたの排卵のパターンに合わせて検査すると良いでしょう。
検査薬は1週間分で、大体3,000円~4,000円前後で購入できます。
“baby832”は、1本39円~でお手頃です。
タイミングを逃さないためにも、1日2~3回程度は検査をしたいので、お手頃なものだと惜しみなく使えますよね。
これはとてもアバウトな方法になってしまいますが・・・。
これも1つの方法です。
実際に私はこの方法を取りました。
月経終了から排卵日までは、約1週間~10日あります。
パートナーと共に、無理のないようにトライしてくださいね。
アバウトな方法ではありますが、この方法も妊娠率を上げることはできます。
そんなにトライして精子の質や量は低下しないの?
胎児の時からすでに出来上がっている卵子とは違い、精子は毎日新しいものが精巣で作られています。
確かに「温存期間」があると、精巣に精子が溜め込まれていくため、量はその分増えます。
しかし、3日以上の温存期間は意味がないのです。
意味がないというよりも、精子の質が低下してしまうため、3日以上溜め込むのは避けた方が良いのです。
“精子の鮮度”を守るためです。
アメリカの研究では、「毎日トライしても精子の質は変わらない」という結果が出されているくらいです。
3日も温存することで、質が落ちてしまうことの方が心配です。
そもそも、精子の寿命は長くて5日です。
そのため、卵子と出合って受精するまでの時間を考えても、温存しておけるのは3日くらいが限界だと考えておくと良いでしょう。
ちなみに、射精された直後の精子には、受精能力はありません。
5時間~6時間後から受精可能な運動ができるようになります。
1日半ほどの間、運動可能です。
卵子は、排卵されてから6時間~8時間ほどが受精可能な期間です。
排卵前に精子が待ち構えている状態が妊娠しやすいのです。
妊娠可能な時期の間に、より高い確率で妊娠を目指したい・・・と考えた場合には、やはりできるだけ回数を増やした方が確率は上がると言えるのです。
タイミング法ーまとめー
タイミング法は、月に15日以上の性交渉があるカップルでは、「確率が上がらなくなる」というデータもあります。
確率で言うと、排卵日の4日前(最低体温日の3日前)から毎日、もしくは1日おきくらいが良いということなのですが、無理に回数を増やしても、心や身体に負担がかかってしまいます。
「次のタイミングはいつだっけ・・・。」
と意識したり、パートナーにいろいろと言われたりすることが、男性にとっては結構大きなプレッシャー、ストレスになってしまうこともあります。
それが元で、ED(勃起機能の低下)になってしまうケースも良くあります。
そうなっては元も子もありません・・・。
貴重なチャンスの日にパートナーから断られれば、あなた自身に焦りやもどかしさが募ってしまい、大きなストレスになってしまうこともあります。
夫の立場、妻の立場、それぞれをお互いに思いやり、あなたとパートナーに負担がかかり過ぎない範囲で、できる限りのことをするのが1番良いと思います。
あなたとパートナーにとって1番大切なことは、お二人の幸福です。
その幸福の中でこそ、赤ちゃんを授かる喜びも大きいものなのです。
あなたに幸福が訪れますように・・・。
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