マタニティライフ総まとめー妊娠5ヶ月(16~19週)ー

今回の大きなテーマは『マタニティライフ』です。
気になる妊娠中のママ、赤ちゃんの様子、気をつけたいことなどを、妊娠の経過ごとにまとめます。

ここでは「妊娠5ヶ月」についてまとめます!

妊娠中期『5ヶ月』

いよいよ「妊娠中期」に突入です!!

この時期は、赤ちゃんの成長に欠かせない『胎盤』が完成する頃です。
いわゆる、“安定期”と呼ばれる時期です。

ママの身体や精神も、安定する日が増えてきていると思います。
安心してマタニティライフを楽しんでください!

妊娠5ヶ月

ママの様子

この頃には、ほとんどのママのお腹が、ポッコリ膨らんできているはずです。

また、この頃になると、妊娠初期の頃の症状が治まってきます。
治まるどころか、なくなってしまうこともあります。

まだつわりがある人も、次第に楽になってくるはずです。

「胎盤」が完成し、流産の危険が減り、安定期に入る。
お腹のふくらみが目立ってくる。
頻尿感が和らぐ。
吐き気や嘔吐がなくなる、治まってくる。
皮下脂肪がつき、身体全体がふっくらしてくる。
ガスが溜まったりお腹が張ったりする。
時々めまいやふらつきがある。
乳腺が発達し始め、おっぱいがさらに大きくなる。
乳首から、黄色っぽい乳汁のようなものが出ることがある。
正中線が色素沈着し、目立つようになってくる。
腰が痛む。
いつもの自分と違うと感じることがある。

“安定期”は、妊娠16週以降のことを言います。
「胎盤」が完成し、医師の許可が出れば、マタニティスポーツなどを始められるようになります。

無理をしない程度なら、旅行に出かけることもできます!
パートナーと2人きりで出かけられる期間もあと少しです。
この時期に二人きりの時間を楽しむのも良いと思います☆

子宮は、大人の頭くらいになります。
ふっくらと出てきて、おっぱいやお尻にも皮下脂肪が付きます。
より妊婦さんらしい体つきになってきます!

早い人で、19~20週頃から「胎動」を感じることができます。
胎動の感じ方には個人差があります。
強く感じる人、弱く感じる人、まだ感じない人・・・。
私は、22週くらいで弱めの胎動を感じることができました!

あまり胎動を感じないからといって、赤ちゃんに元気がないというわけではありません。
私もちょっと心配した時期がありましたが、もっと大きくなるにつれて、はっきりと分かるようになります!!

胎動を感じた時には、ぜひ赤ちゃんに話しかけてあげてください☆
赤ちゃんには、ママの声が聞こえています!
この時期から、親子のコミュニケーションをスタートさせてくださいね。

母乳の準備のため、乳首から「乳汁(にゅうじゅう)」が出ることがあります。
拭き取って、乳頭や乳輪を清潔に保つようにしましょう。

「いつもの自分と違うと感じることがある。」というのは、注意散漫になったり、忘れっぽくなったり、物を落としたり、集中力がなくなったりすることがあるということです。

赤ちゃんの様子

この時期には、髪の毛も生えてきて、今まで以上に人間らしくなってきますよ!

心拍が強くなり、聴診器でも心音を聞くことができる。
髪の毛が生えてきて、全身も「ぜい毛」で覆われる。
手の爪が生え始める。
赤ちゃん自身もホルモンの分泌をするようになる。
女の子の卵巣の中に、卵子の元が作られる。

この頃の赤ちゃんは、身長25cmくらい、体重は250gくらいです。
オレンジ1個分くらいの重さなんですよ!
だいぶ大きくなってきましたね!

赤ちゃんは4頭身になり、エコー写真に全身がおさまらなくなってきます。

髪の毛が生え、全身には「ぜい毛」が生えてきます。
「ぜい毛」とは、赤ちゃんを羊水の刺激から守る産毛のことです。
妊娠後期になると、ぜい毛は抜け落ち、なめらかな肌になります。

心臓は血液の循環量を増やし、内分泌器官はホルモンを分泌するようになります。

筋肉や神経が発達してきます。
そのため、羊水の中で活発に動き回るようになります。
子宮内はまだ余裕があるので、グルンッと大きく動くこともあります。
ママは、その大きな動き(大きな胎動)にびっくりしてしまうこともあるかもしれません!

この頃に完成する「胎盤」の仕組みは図の通りです。

胎盤の仕組み

妊娠5ヶ月頃の検診

この頃の検診は、特に問題がなければ4週に1回です。

あなたが通院している病産院によって、検査方法や内容は違うかもしれませんが、以下のような検診を行います。

検査内容

・体重と血圧
・赤ちゃんの心拍の確認
・子宮の大きさ(外部からの触診)
・子宮底長(恥骨上端~子宮上端までの距離)
・手足のむくみ、下肢の静脈瘤
・現在の症状(特に普段と違う症状について)
・質問事項、相談

妊娠5ヶ月頃のQ&A

胎動がまだないが、何か問題がある?

胎動は、妊娠中に赤ちゃんの存在を強く感じられる、何よりも嬉しい出来事ですよね。

しかし、特に初めての妊娠の場合、5ヶ月目すぐに胎動を感じる人は少ないようです。
一般的に18~22週くらいで初めて胎動を感じる人が多いようです。

経産婦の方が、早い時期に胎動を感じる傾向にあるようです。

22週までに胎動を感じられなかった場合には、超音波検査で赤ちゃんの状態を調べます。
心音がしっかりしていて、他の経過が全て順調であれば、様子をみることもあります。

パーマをかけたいが、大丈夫?

妊娠すると、大きくなっていくお腹に注目されがちですが、それ以外にもママの身体には様々な変化が起こっています。

髪も例外ではありません。
妊娠ホルモンの影響で、髪の反応がいつもと変わってきます。
パーマが全くかからなかったり、チリチリになってしまったりするかもしれません。

また、パーマ液に含まれる化学物質は、頭皮から血液に吸収されます。
これの安全性は、完全に安全であると言い切れないところがあります。

これらを考慮して、妊娠中のパーマは控えた方が良いでしょう。

ストレートパーマも同じことです。
また、カラーリングするのは赤ちゃんに影響はないとされていますが、髪の反応が変わるため、思った色に染まらないこともあるかもしれません。

妊娠・出産を実感しているが、突然怖くなってきた。

妊娠を待ち望んでいたカップルでも、出産という現実が迫ってくると、ためらってしまうことがあります。
これは当然のことです。

赤ちゃんを妊娠・出産することで、突然あなたの生活や身体が大きく変わり、これまでの自由が奪われ、肉体的にも精神的にも思いもよらない要求をつきつけられることになります。

妊娠している今の時点で、生活の仕方や食べるもの、やって良いこと悪いことが決まっていて、あなたのライフスタイルは今までと変わっていますよね。
赤ちゃんを出産した後も、今以上に制限のあるライフスタイルに縛り付けられると思うと、不安や複雑な気持ちになるのでしょう。

この不満、不安は今のうちから吐き出しておくことが大切です。
パートナーと互いの気持ちを話しておくと良いでしょう。

また、妊娠・出産を経験している友人がいれば、話を聞いてもらうと良いかもしれません。

確かに赤ちゃんが生まれると、今までパートナーと過ごしていた空間・ライフスタイルは変化し、二度と戻ってはきません。
でも、2人が3人になったことで、新たな世界が広がることは確かです。
あなた自身も生まれ変わったように感じるかもしれません。

大変なことも多いし、一人の時間も減ります。
でもその分、楽しいことや癒されることも増えること間違いありません!!

何事にも集中できず、物忘れも多い。自分が自分でない感じがする・・・。

あなただけではありません!
そして、このような物忘れなどは、一時的なものです。

これも、妊娠によるホルモンの変化が原因だと考えられています。

あまり気にしすぎてしまうと悪化してしまいます。
妊娠中に、頭がぼんやりとしてしまうのは仕方ないことと考え、気楽に受け止めましょう!
できるだけストレスを感じないようにしてください。

時々息切れがするが心配ない?

深呼吸をして、リラックスしましょう!

妊娠中期に入ると、軽い息切れを感じることがあります。
これも妊娠ホルモンが原因です。
妊娠ホルモンによって「呼吸中枢」が刺激され、呼吸の回数や深さが増します。
それによって、息苦しさを感じるのです。

ただし、激しい息切れがあるのは、なにか異常があるかもしれません。
○呼吸が速い
○唇や指先が青くなる
○胸に痛みがある
○脈拍が速い
○息切れが激しい
このような症状がある場合には、すぐに医師に連絡してください!

急に口の中のトラブルが増えた。妊娠のせい?

妊婦は、歯茎に問題が出やすいです。
なぜかというと、妊娠ホルモンの影響で、鼻の粘膜と同じように歯茎も腫れ、炎症を起こして出血しやすくなるからです。
また、歯茎に歯垢や細菌が付きやすくなることで、さらに症状が悪化してしまいます。

妊娠中に歯茎に深刻な症状があると、早産になったり低体重児を産んだりするリスクが増えると言われています。

次のような予防をしましょう!

○食べ物に気をつける
甘いものをとり過ぎない。
歯茎の出血を防ぐために、ビタミンCを積極的にとる。
カルシウムを毎日とる。

○歯科医の指示に従い、きちんと歯磨きやデンタルフロスを行う。

○歯を磨く時に、一緒に舌も磨く。

○食後に歯を磨けない時には、シュガーレスのガムを噛む、チーズやピーナッツを食べる。
これらには、抗菌作用がある!

○歯の異常がなくても、妊娠中に1度は歯医者に行き、歯の掃除をしてもらう。

 最近、落ち着いた気分にならずに安眠できない。なぜ?

お腹が大きくなってきて、気持ちが高ぶると、夜ぐっすりと眠れないなんてことがあっても、なんら不思議はありません。

出産後は、赤ちゃんの世話でなかなか眠れない日が多くなります。
というか、産後しばらくはしっかりとは眠れないと思っていた方が良いかもしれません・・・。
そのため、寝不足に慣れておくのも良いかもしれません。

次の方法を試せば、良く眠れるようになるかもしれません。

・昼間に身体を動かす。
・昼寝は控える。
・夕食はゆっくりと時間をかけて食べる。
・寝る前の“習慣”を作る。
(読書・ストレッチ・ヨガ・マッサージ・音楽を聴くなど)
・軽いものを食べる。
(牛乳を飲む・クッキー・マフィン・フルーツ・チーズ・ヨーグルト・レーズンなど)
・寝心地の良い環境を作る。
・換気をする。
・寝る時以外は、ベッドに入らない。
・トイレが近い場合には、午後6時以降は水分を控える。
・いつまでも眠れない時には、一度ベッドから出て、眠くなってきたらまたベッドに戻る。
・毎日同じ時間に起きるようにする。

私もなかなか眠れない時がありました。
どうしても眠れない時には、寝室を出て本を読んでいました。
本を読むと、自然と眠くなってくるタイプだったので、眠くなったら布団に入っていました。
眠れないことがあるということを知らなかった時には、寝たいのに眠れないので辛かったですが、眠れないことがあるということを知ってからは、気持ちも楽になり、「まぁそのうち眠れるだろう☆」くらいに、気楽に思えるようになりました!

サラッとした白っぽいおりものが出る。大丈夫?

妊娠中に、白くサラサラした、匂いが少ないおりものが出ることは、ごく普通のことです。

これは、生理前に出ていたものと似ていますが、出産するまでは量が多いこともあります。
おりものシートをつけるようにしましょう。
また、膣内に細菌が入ってしまうおそれがあるため、タンポンは使わないでください!

陰部を清潔にし、よく乾かすようにしましょう。

ビデを使っての洗浄はオススメできません!
洗浄すると、膣内の微生物のバランスが崩れ、「細菌性膣炎」という感染症を引き起こす可能性があります。
また、膣内に空気が入り、妊娠に危険が及ぶ場合もあります。

妊娠中の「貧血」が心配。予防はできる?

初診の時に、「貧血」だと診断される人はごくわずかです。
妊娠したことで生理が止まり、すぐに鉄分が体内に蓄積されます。
そのため、貧血にはなりにくいです。

しかし、20週を過ぎる頃から、血液量が急激に増えます。
それに伴って、赤血球を作るために必要な鉄分の量も増加します。
この時、再び鉄不足になります。

全ての妊婦が、必要量の鉄分をとることができるわけではないので、妊娠後期に入って「鉄欠乏症貧血」になることが多いのです。

妊婦であれば、誰でも「鉄欠乏症貧血」になりやすいですが、特に、短期間に続けて出産した人、多胎妊娠の人、つわりが酷くてほとんど食べられなかった人、栄養不足の状態で妊娠した人、妊娠後に栄養が足りなかった人などは、貧血を起こしやすいです。

貧血を防ぐには、『鉄分豊富な食材を多くとる』ことです。

鉄分が豊富な食材

牛肉(赤身)・レバーやその他の内臓・カキ(加熱すること)・イワシ・カブの葉・ジャガイモ(皮付き)・かぼちゃ・ほうれん草・豆類(加熱すること)・大豆製品・糖蜜・ドライフルーツ

食べ合わせには注意が必要です!
「カフェインを含んだ飲み物」と一緒にとると、鉄分の吸収率が下がってしまいます!

逆に「ビタミンCが豊富な食べ物」と一緒にとると、鉄の吸収率が高くなりますよ!!

妊娠中の運動について

体調も落ち着き、医師からも徐々に運動をするように勧められている人も多いでしょう。

昔は妊婦は病人と同じような扱いをされていたようですが、今では1日30分程度の運動ならば、妊婦の体にも良いとされています。

では、どのような運動を始めると良いのでしょうか?

運動することのメリットは?

運動する上で、何に気をつけたら良いの?

などなど・・・。
「運動」1つでも、妊婦ならではの注意点もあります。
それを以下のページにまとめました。

かかりつけの医師に相談、確認をしたら、ぜひ、以下の内容を参考にして楽しく運動を始めてください!!

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妊娠5ヶ月ーまとめー

いかがでしたか?

マタニティライフも半分!
あっという間ですね。

あなたもお腹の中で赤ちゃんを育てながら、ゆっくりと「ママ」になり、赤ちゃんもどんどん人らしくなっています。

ゆったりとした気持ちで、パートナーと楽しい思い出をたくさん作って、赤ちゃんや今後のあなたの体調管理のために、様々なことに気をつけながら、これからのマタニティライフを過ごしてくださいね!!

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