妊娠した女性にとって、「流産」というトラブルは何よりも気になるし、心配になるものではないでしょうか。
妊初期の段階だと、予防のしようがない「流産」が起こってしまうこともあります。
しかし、「流産しかかっている」ような状態であると、状態によっては対策できることもあるのです。
今回は「早期流産・切迫流産」についてまとめます。
初期の流産は原因がはっきりしていないこともあるものですが、治療を施せば妊娠を続けられることもあります。
ここで症状が当てはまったり、心配事が一致したりしたら、かかりつけの医師にしっかりと報告し、診察してもらってくださいね!
自己判断は禁物です!
あくまで参考程度に読み、かかりつけの医師に相談してくださいね!!!
流産・切迫流産とは
「流産」という言葉は、耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「切迫流産」との違いは何なのでしょう。
妊娠22週までに、胎児がお腹の外に出てしまうこと。
流産になりかかっている状態のこと。
妊娠6ヶ月頃までに、赤ちゃんが体外に出てしまうことを「流産」と言います。
最も流産する確率が高いのが、12週までの期間です。
流産は40~65%で起こり、予想以上に多いです。
流産を経験した女性の大多数は、その後正常な妊娠ができます。
「切迫流産」は、出血や腹痛が一時的に起こったとしても、超音波検査で胎児の心拍が確認でき、妊娠3~4ヶ月目に入っていれば、正常に胎児が発育し、妊娠が継続できることがほとんどです。
「切迫流産」と診断された時には、安静に過ごすことが治療の基本になります。
自宅安静で済む場合もあれば、入院が必要になることもあります。
治療の度合いは、ママと胎児の様子によって異なります。
薬を初期の段階で使うことはありませんが、16週以降であれば「子宮収縮抑制剤」が使われることもあるそうです。
流産・切迫流産の症状や兆候
「流産」「切迫流産」のサインは、“性器出血”と“下腹部の痛み”です。
○出血があり、下腹部中央に強い痛みを感じる。
○おりものに血が混じったり、出血を伴うことは無いが強い痛みがある。あるいは痛みが1日以上続く。
○月経時と同じくらいの出血がある。
○血の混じったおりものが3日以上続く。
○過去に流産したことがあり、出血や痛みがある。
これらの症状が起こった場合にはすぐに病院へ連絡してください。
助産師や医師が、どのように対処したら良いかを教えてくれるはずです。
しかし、自覚が無いまま「流産」と診断されてしまうこともあります。
それは『稽留流産(けいりゅう)』と呼ばれているものです。
すぐにかかりつけの病院へ連絡しました。
すぐに病院に行けない場所にいたことや、休日の夕方だったこともあり、自宅で安静にして、翌日月曜にすぐに病院へ来るように言われました。
初めてのことだったし、出血だったので不安でしたが、助産師さんの声と指示を受けて、少し落ち着くことができた記憶があります。
緊急に治療が必要な場合もあります。
○出血量が多く、1時間に何度もナプキンを取り替えなければならない。
○絶えられないほどの痛みがある。
○血のかたまりや、灰色やピンク色のかたまりが出た。
※こうなると、流産が始まっている可能性があります。
これらの症状があれば、緊急に病院に連絡してください。
流産の種類
流産の原因
「流産」の原因の多くは、赤ちゃん側にあると言われています。
主な原因は、赤ちゃんの染色体異常で、全体の約50%になります。
「臍帯(さいたい)」や「胎盤」の異常なども原因になります。
つまり、元々育つ可能性が少ない受精卵であったことが多いのです。
また、原因不明ということもあり得ます。
ママ側の原因は、以下のものが考えられます。
子宮の異常
発育不全・奇形・炎症・子宮筋腫・腺筋症・子宮頚部異常
卵巣の異常
内分泌異常
急性、慢性感染症
外傷、外部からの刺激
母体合併症
(心臓、肝臓、腎臓、糖尿病など)
抗リン脂質抗体症候群
化学療法
放射線被爆
精神感動
胎児側の原因は以下の通りです。
妊卵の異常
病的妊卵・発育異常卵
付属物の異常
胎盤機能不全・着床異常・臍帯異常・卵膜異常・感染
その他の原因も考えられます。
精液の異常
免疫学的不適合
これらのどれにも該当されず、結局「原因不明」と診断されることもままあります。
さらに、流産の原因の中には、発見できれば治療・改善できるものもあります。
栄養不足・禁煙・ホルモン不足・ホルモンバランスの異常・細菌性膣炎
クラミジア・その他の性感染症・母親の慢性疾患(先天性心疾患・重い腎臓病
糖尿病・甲状腺疾患)
流産・切迫流産の予防法
先ほど書いたように、早期流産は「胎芽」や「胎児」に欠陥があったことがほとんどです。
その場合は、防ぎようがありません。
しかし、流産のリスクを減らすために、できることはあります。
○妊娠前か妊娠初期の間に、甲状腺ホルモンの値を調べる。
○食事には、ヨウ素入りの食塩を使う。
○妊娠前に「慢性疾患」を管理しておく。
○受精卵が着床する時期(排卵想定日から5日~10日)に、過度な身体的ストレスがかからないようにする。
○飲酒や喫煙など、流産が高まるような生活習慣は避ける。
○母体と赤ちゃんにとって、良い生活習慣を実施する。
これらを心がけましょう!!
妊娠体質になるための、良い生活習慣とはなんでしょう。
以下のページにまとめました。
ぜひ参考にし、実施してください!
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妊娠力アップを目指すためのライフスタイル
流産してしまったら・・・
「流産」という事実を突きつけられ、その時にその事実を受け入れることは、親としてとても難しいことです。
私も診断された時に、待合室で涙しそうでした。
しかし、早期流産の場合は大抵、「胎芽」や「胎児」の状態がそもそも普通に生きていくことに適さないことが原因で起こります。
一般的に早期流産は、欠陥のある「胎芽」や「胎児」が、生き残れないか、著しい奇形であるために失われる自然淘汰のプロセスとも言えます。
“しょうがないこと”であったり、まだまだ形もない早期の段階であったとしても、赤ちゃんを失うことは悲しく、心の痛手となります。
でも、決して罪悪感を感じて落ち込まないでください!
流産してしまったのは、あなたに落ち度が合ったわけではないのですから。
思い切り悲しんでください。
泣いてください。
これは、心の傷を癒すために必要なステップです。
しばらくは、悲しくてふさぎ込んでしまうかもしれません。
誰とも会いたくなかったです。
「子どもを産んだのと同じ負担がかかっているから、しっかり身体を休めてね。」と医師に言われたこともあり、家で寝込んでいました。
普通に出産していれば、この身体の苦痛の中でも、傍には我が子がいて、その子がいるだけで踏ん張れるだろうけど、私の傍に我が子はいない。
ただただ身体が苦痛なだけ・・・。
とてもむなしく、悔しかったです。
でも、あなたは一人ではありません。
パートナーがいてくれます!
今回は産まれてくることができなかった我が子も、きっと傍で見守ってくれています!
そして、あなたの周りにも、流産を経験しているママはたくさんいます。
そんな人に話をするだけでも、心がふっと軽くなったりもしますよ。
人によっては、安全な範囲で早いうちにふたたび妊娠するということも、心の傷を癒す方法となります。
しかし、その前に流産の原因を医師に聞いておきましょう。
早期流産は、どうしようもないことや偶然が原因となり、偶発的に起こることがほとんどです。
繰り返し起こるようなものではありません。
3回以上続く「習慣流産」の場合には、母体のホルモン異常や母体の免疫システムが「胎芽」を拒絶してしまうといったことが原因かもしれないのです。
いずれにせよ、流産の原因によっては再び妊娠する前に治療を施せば、多くの場合は流産の再発を防ぐことができます。
また、遺伝的な要因で「習慣流産」になっていることもまれにあります。
妊娠前に、あなたとパートナーの染色体検査を行えば発見できます。
あなたがそうした検査が必要かどうか、心配であれば医師に聞いてみても良いと思います。
流産後、いつ生理が来るの?
流産の処置をしてから、しばらくは正常な生理は来ません。
というよりも、普段のサイクルからズレてしまいます。
40日以上たってから、少量の生理がありました。
期間は1週間ほどでしたが、明らかに量が普段の生理よりも少なかったです。
「50日たっても生理が来ない場合には、病院に来てください。」
という医師もいるそうです。
大抵の場合は、50日以内には生理っぽい出血があるはずです。
かかりつけの医師に聞くと、どれくらいの目安をもてば良いか教えてくれるはずです。
それを守って、その期間に生理が来なければ受診するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
あなたの今の状態はいかがですか?
少しでも症状が当てはまっていますか?
躊躇してはいけません。
もし、「流産かも。」「出血しちゃった・・・。」「腹痛があるな。」という症状があれば、すぐに病院に連絡してください!
そして、「流産」が確定しても、落ち込みすぎてはいけません。
私ヤマチもあなたと同じ、流産経験者です。
他にもたくさんのママが、流産を経験しています。
たくさん悲しんで、たくさん泣いて、そして今があります!
あなたも乗り越えられます!
そして、きっとまた、元気な可愛い赤ちゃんがあなたの元にやってきてくれます!!
辛い時には、周りの人にたくさん頼って、たくさん甘えてくださいね☆
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