妊娠中のトラブルーつわりー

妊娠中には、身体の様々な部分に変化があります。

妊娠して初めに経験する“試練”が、「つわり」ではないでしょうか。

今回のテーマは「つわり」す。
妊婦さんの大体の人が経験しています。
しかし、その症状は人それぞれです。

「つわり」の予防策や対処法をまとめました!!

ここで症状が当てはまったり、心配事が一致したりしたら、かかりつけの医師にしっかりと報告し、診察してもらってくださいね!

自己判断は禁物です!
あくまで参考程度に読んでくださいね!!!

「つわり」とは

「つわり」は、妊娠したかどうかを表す徴候として、最も代表的な症状です。

つわりは、「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロビン)」というホルモンが、妊娠によって増加するために起こるという説があります。
妊娠によって内分泌物や代謝系、自律神経系などが変化して生じるものです。

妊娠したからと言って、必ずしも「つわり」があるものではありません。

毎日のように嘔吐してしまう人もいれば、特に変わった症状がなく、「つわり」がないという人もいます。

「つわり」の症状も人それぞれで、早い人は5~6週頃から始まります。
大体6~8週間継続します。
15週を過ぎて、胎盤が完成する頃には、身体も妊娠に慣れてきて「つわり」の症状が楽になることが多いようです。

しかし、15週を過ぎても「つわり」が続く人もいます。

症状が酷いと、場合によっては入院することもあります。

初産婦の方が「つわり」になりやすく、症状もひどくなる傾向にあるようです。

「つわり」があって辛い時期は、家事も辛く感じます。
座っているだけでも辛いものです。

お腹が大きく出てきていれば、すぐに妊婦さんだと気が付いてもらえます。
周囲から労わり、手助けをしてもらえるでしょう。

しかし、「つわり」がある時期にはお腹も目立たず、妊娠していると気が付いてもらえません。

辛い時には辛いと伝えましょう!

手助けがほしい時には、具体的に伝えて手伝ってもらいましょう!

身近にいるパートナーや家族に甘えても良いんです。
頼れる人には頼りましょう!!

また、「つわり」の時には調理をしないというのも手です。
(湯気や煙もキツイですからね。)

外食する、散歩をするなど、気分転換をするのも効果的ですよ。

私は一時、ケンタッキーのフライドチキンを食べたくなり、結構な頻度で食べていました。
テイクアウトで買っていましたが、買いに行くだけでも気分転換になりました。
それ以外にも、お寿司を食べに行くこともありました。
もちろん生ものは食べませんでした!!
“家ではないところに行く”ということが、その当時は大事だったのだと、今になって思います。

「つわり」の原因

諸説ありますが、実際のところはっきりとした原因は解明されていません。

妊娠による体調や状況の変化がストレスにつながり、「つわり」を引き起こすと言われています。
ストレスも、「つわり」の原因の1つです。

胃腸が弱い、代謝が悪いなど、元々の体質が関係して、それがさらに悪化することもあります。

疲労も、「つわり」を悪化させてしまう原因になります。
「つわり」が酷いと、疲労感も増してしまいます。

「つわり」の種類・タイプ

「つわり」には2つのタイプがあります。

吐きづわり
食べづわり

この2つです。

「吐きづわり」の症状は、特定の食べ物や飲み物以外を受け付けなくなることです。

「吐きづわりが酷いと、赤ちゃんに栄養が行き届かないんじゃない??」
と心配になる方もいると思います。

でも心配はいりません。

赤ちゃんへの栄養は、母体から優先的に行き届くようになっています。
栄養が行き届かなくなることは無いのです。

「つわり」のタイプ毎の対処法

吐き気・むかつきがある

1度にたくさん食べると、胃を刺激してしまって吐いてしまいそうになることがあります。

1回の食事を小分けにして、量を少なくして回数を増やすようにしましょう。

少量をこまめに食べるようにすれば、胃への刺激も少なく、栄養も取れます。

匂いに敏感になる

ご飯を炊いた時の匂いや魚を焼いた匂いなど、苦手になる匂いの種類も人それぞれ違います。

「ご飯を炊いた時の匂いや湯気」がダメという方は結構多いようです。
もし、温かいご飯や炊き立てのご飯がダメであれば、冷めたご飯を試してください。
冷めたものなら大丈夫かもしれません。

このように、ダメなものは避けて、食べられそうなものを探してみてくださいね。

偏食傾向になる

“偏食”になる人も多いようです。

ジャンクフードなら食べられる!
濃い味なら食べられる!

という方も多いようです。

「ファストフードや濃い味のものって、あまり身体にも赤ちゃんにも良くなさそう・・・。」
そう思うかもしれません。
確かにあまり良くはないです。

しかし、「つわり」の時期には仕方がありません。
食べられるものを食べてください!!
(できたら量は加減して!
食べ過ぎないようにしてくださいね。)

食欲がわかない

何か一口でも物を食べると吐いてしまう。
食欲が全然わかない。

このような「つわり」の人も多いです。

このようなタイプの人は、栄養もとれないし体重も激減してしまうこともあるので、入院する人も多いようです。

ゼリーやプリンなど、のど越しの良いものなら食べられるという人が多いようです。
常温よりも、冷やすとより食べやすいようです。

何でも良いので、食べられそうなものを見つけてくださいね!

いつでも食べていたい

完全な「食べづわり」です。

何かを口に入れていないと、気持ち悪くなります。

ガムが手放せないという人もいるようです。
妊娠中は、虫歯も気にしなければなりません。
ガムをよく噛むのであれば、“キシリトール入り”を選べば、一石二鳥ですよ!

「つわり」の予防

今現在では、「つわり」を治す方法はありません。

でも、症状を軽くしたり赤ちゃんへの影響を軽減する方法はいくつかあります。

たんぱく質と複合炭水化物をたくさんとる。

どちらも「つわり」の予防に効果的です。

また、栄養をしっかり取れていると「つわり」になりにくいです。
できる範囲で食事をとるようにしましょう。

水分をたくさんとる。

吐くと水分不足になりやすいです。

固形物を口にすると吐くという人も、水分ならのどを通りやすいでしょう。

水分をとると吐きやすいという人は、水分を多く含んでいる食材を食べるようにしましょう。
果物や生野菜、柑橘類が良いですよ。

匂いや見かけ、味などで吐き気を催す食べ物は避ける。

匂いが気になる食べ物は、一切やめましょう。
無理して食べることはありません。

栄養分は今は気にしなくても大丈夫です。
食べられるもの、調理できるものを食べましょう。

タバコの煙を吸わないようにする。

タバコの煙は吸わないようにしましょう!
つわりが酷くなってしまう可能性があります。

空腹を感じる前に食事をする。

胃が空っぽになると、胃酸が胃粘膜を溶かし始めます。
そうすると、胃のむかつきを感じます。

また、食事をとる間隔が長く空くと、血糖値が下がって吐き気を催します。

栄養があるおやつを持ち歩いていると、空腹を感じる前に食べられますよ。

十分な睡眠時間を確保する。

身体をゆっくり休めましょう。
心身の疲れで、「つわり」が悪化してしまうこともあります。

こまめに歯磨きをする。

食後だけでなく、吐いた後にも歯を磨きましょう。
口をゆすぐだけでも良いです。

口の中がさっぱりして吐き気がおさまります。
歯についた食べカスを取り除くことができ、虫歯の予防もできます。

ストレスを減らす。

大きなストレスにさらされると、「つわり」が酷くなってしまいます。

「つわり」が悪化したら・・・

つわりは、人によって症状が違います。

中には、水分も取れないほどに症状が悪化してしまうこともあります。
1日に何度も吐き続け、脱水症状を起こしたり、何も食べられないために身体が衰弱してしまったりすることがあります。

このような状態を「妊娠悪阻」と言います。

全妊娠の0.1%の割合で起こると言われています。

以下の項目に1つでも当てはまったら、病院へ行って受診してください。

○空腹、満腹を問わずに吐き気が起こり、食べ物も水も口にできない。
○起きているとフラフラし、めまいや頭痛がする。
○数日の間に体重が2㎏以上減少する。
○トイレに行っても尿が少ない。
○日常生活が送れない。

受診時の尿検査で、ケトン体が陽性反応を示す。
こうなると、身体は“飢餓状態”になっていて、栄養代謝がうまくいっていないことが分かります。

入院の可能性もあります。
しかし、治療に専念すれば、「妊娠悪阻」により赤ちゃんの成長に影響することはまずありません。
「つわり」のせいで、胎児が栄養不足になり、成長が遅れるということはめったにないのです。

私の友人の中にも、2人が「つわり」が酷くて入院しました。
点滴しないと栄養をとることができなかったようです。
入院まではいかなくても、「つわり」が酷くて体重が激減した友人はたくさんいました。
というか、妊娠を経験したほとんどの友人が「つわり」で悩んだようでした。

まとめ

「つわり」は妊娠の中での大きな試練です。
「つわり」で苦労する妊婦さんは多くいます。

でも、皆が乗り越えてきた試練です。

あなたが食べられるものを、あなたの症状に合わせて食べてくださいね。
一般的に酸っぱいものや柑橘類、のど越しが良い物などが、食べやすいと言われています。
でも、それも人それぞれで違ってきます。

私が「つわり」の時に食べられたのは、「フライドチキン」と「パスタ」でした。
「パスタ」は、“ツナ味”のものだけでした。

「つわり」の時期には、偏ったものしか食べられなくても、元気な赤ちゃんが産まれてきてくれました!

何でも良いので食べられるものを食べる!
これが「つわり」を乗り切るために大切なことです。

今は栄養のことは気にせず、「何でも良いから口にする」ということを意識してくださいね。

そして、辛い時には周りの人に頼ってください!!!

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